案内人のPONCHOです。
低山ハイクではほぼ必要ないのですが、
低山ハイクの延長線上で、テント泊のハイクを希望する方もいます。
それは縦走だけでなく、ベースキャンプをつくり、
そこからハイクをスタート&ゴールするキャンプ&ハイクも
ビギナーが山を楽しむ方法のひとつだと思います。
今年のGWには、そんな方たちの要望でソロ・テントの解説を行いました。
さて、その場で紹介したテントは現行品ではないものもあったので、
ココで現行品のおすすめテントを紹介します。
まず、きちんとしたテントは現在4万円~5万円します。
高いです。
でも、丁寧に扱えば5年、使用頻度にもよりますが、
ボクが使っている最も古いテントは15年程も経っています。
経年劣化が少し出てきていますが、まだまだ十分機能しています。
そのテントは上の写真のオレンジのもの、
マウンテンハードウェアという米国ブランドのものです。
ザ・ノース・フィスとシエラ・デザインという米国を代表するアウトドア・ブランドの
メインスタッフが合流してつくられたブランドで、ハードコアなイメージがあります。
ボクはこれまで、このブランドのアイテムを多く使ってきましたが、
今、テントで選ぶなら
★マウンテンハードウェア/ゴーストUL1テント ¥49,000+税
定番ともいえるカタチに軽量素材を組み合わせて
安心と軽さを融合させたテントです。
重さは最小で751g。
ひとり使用に十分な居住性。
前室は荷物を置くのに十分、雨天時には調理も安全に行える広さです。
ただ、テント本体の壁のほとんどがメッシュ地です・・・。
夏場はよいですが、春、秋は寝袋を厚めにしないと寒いかもしれません。
テント泊は夏がほとんど、または南の島を旅してみたいとか
暑さ対策をしたいなら、コレです!
しかし軽さ故の生地の薄さ、耐久性の低さを念頭に置いて、
丁寧な取り扱いが必要です。
軽いけれど、寒いのはイヤだからテント本体はナイロン地がいいという方は
★ビッグアグネス/フライクリークHV UL1EX ¥48,000+税
マウンテンハードウェアのゴーストUL1よりも広く、
テント本体はナイロン地で寒さに対応できるのに
重さは1040g。
軽く、広く、機能のバランスのよさは現行品の中でも随一です。
ただこのテントも軽さ故に生地が薄いので
取り扱いには細心の注意が必要です。
扱いに慣れていないちょい山参加者のこのテントのユーザーさんは、
使用初日にフロア(床)に穴を開けてしまいました・・・。
下の写真、右がフライクリーク、左にボクの15年使用テントもほぼ同じ場所に張り
穴の原因となった伐採された萱の茎も同様にあったのですが・・・
しかもフライクリークは
エマージェンシーシートをフロアの下に敷いて破損防止をしていたのですが・・・
こうしたテントを使用する際には、注意が必要です。
それでもココで紹介、オススメしているのは、
軽さ、広さ、本体のメッシュ地の少なさ、前室の広さ、設営のしやすさ等、
現行品のテントの中で、機能のバランスが秀でているからです。
メーカーが日本仕様と謳っているのですが、
日本の山に向いている超軽量テントと言えます。
加えて、設営の簡単さも秀逸です。
これまでテントを設営できないビギナーをたくさん見てきましたが、
これはコードで連結されているテントポール1本を伸ばすだけ。
そして本体の隅にセット、フライシートを被せて完了!
ユーザーさんもボクが方法を教えると
「これまで持っていたテントより、はるかに簡単~!」
と笑顔でした。
テントへの出入りのしやすさを重視するなら
★ニーモ/タニLS 1P ¥50,000+税
上で紹介したテント2つは、テントの短辺側に出入り口があり
潜り込むように出入りするタイプでした。
でも、出入り口は長辺側にあった方が、荷物も人も出入りがしやすいです。
ただ、その分ジッパー等の出入り口のパーツ部分が大きくなり
重さが増す・・・というマイナス面がありました。
ですが、このテントの最小重量は1090g。
テント本体の幅は105cmもあり、上2モデルよりもはるかに広い。
だのに1090g。
テントポールは2本をX字に交差させる定番仕様。
ちなみにボクのまわりでは
「テントを買いたいのだけれどオススメは?」
と質問する人が多くいるのですが、
登山だけでなく、島旅や野宿やキャンプ等々、使用目的はいろいろですが
一番人気はこのテントです。
タニの詳細はコチラ↓
NEMO Equipment(ニーモ・イクイップメント)|TANI LS™ 1P
最後に、ちょっとビギナー向けではないのですが・・・
★ヘリテイジ/クロスオーバードーム ¥35,000+税
上3テントと違って、このテントはシングルウォールと呼ばれる
テント本体だけで、フライ=テントに被せる布がないモデルです。
フライがないので軽く、
設営もスリーブ(ポールを通す穴)にポールを通してセットするだけ。
テント本体はレインウエアのような防水透湿素材で雨を防ぎますが、
強雨では浸水の可能性もあります。
さらに上3モデルよりも、テント内の結露は必至です。
前室がないので、荷物はすべてテント内に収納しないといけません。
雨天時の調理もテント内で行うことになり、注意が必要です。
でも、重さはわずか700g!
このテントを使用するには、快適さだけを求めない割り切りが必要です。
でも、割り切れれば、この軽さで広めのプライベート空間は極上でしょう。
ボクが新しくテントを手に入れ予定があれば、
コレを選びます。
詳細はコチラ↓ ↓ ↓