『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

2016/4/29 奥多摩・奈良倉山 ツアー・イベント レポート

GW初日の4月29日。

 

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 前日までの強い雨。さらに寒気が北の大陸からやってきて、風が強く、大気が不安定という予報で少し不安を抱きながら、春の奥多摩・奈良倉山へ。

 

参加者は女性2名+ボクPONCHO志田とCHIKAKO。

 

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 中央本線上野原駅集合8時10分。同じ時刻に発車するバスは乗客を待ってくれるので乗車できるけれど、登山口の鶴峠までは1時間。トイレを済ませ、慌てずゆっくりと集合して、8時30分発のバスで出発!

 

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 車窓からは里山ののどかな風景が広がり、山へと標高を上げていくにしたがって曇りの白い空は青い透明な光に満ちたものに変化。今日一日への期待が少しずつ高まり、みんなの顔に喜びが満ちてきた。

 

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 鶴峠のバス停直下にも簡易のトイレが設置されているので、そこで登山前の準備を済ませ、CHIKAKOのリードで軽いストレッチと、吐くことを意識して空気をカラダに取り込む呼吸を行ってから、登山開始。

 

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 登山口の標高870mの鶴峠から標高1348mの奈良倉山までが、ゆっくり約1時間半の登り。JT水源の森は登山道と作業道が交差し、やがて針葉樹の薄暗いトンネルになる。そのトンネルを抜けると、みんな一様に「わぁ~!」と思わず声を漏らしてしまう碧い光にあふれた新緑の森のはじまり。かなりの急登が続くけれども、街では絶対に出合えない生命力に満ちた光をカラダで感じて、疲れることを忘れて、足は少し重くても、ココロの軽さでスゥ~と空に引き上げられるように進んでいける。
「なんて美しんだろ~」
誰かが呟いたコトバに、一斉に
「なんて美しいんだろうね~」
とみんなが口を揃える。

 

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 標高を上げていくと、山ザクラのピンクの花びらが舞い、青い空のキャンバスに、碧い新緑が生命の豊かさを彩り、淡いピンクの点描がはかないジカンを思わせた。
「こんな素敵な山は、はじめて」
 そのコトバに誰もが頷いたのだけれども、素敵よりも、さらに上の風景がボクらを待っていた。

 

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 それは奈良倉山山頂の展望台から見た富士山の姿だった。
いつもの春なら霞がかかってボンヤリとした遠景しか見えないのだけれども、この日、ボクらが歩いた森のなかは木々が風を遮り、お日様の光に包まれた天然の温室のようだったけれど、上空には寒気が入ってきていて、強い風が吹き抜けてくれたおかげで、凛とした姿を見せてくれ、手前の山と山の間に位置するコントラスでより大きな姿で、そこに鎮座していた。それは出てきたばかりの満月のようなやさしさと美しさ、蒼さを纏っていた。
「あぁ、来てよかった。こんなにキレイなのに、ほとんど他のハイカーがいないなんて、不思議! 山っていいなぁ」

 

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 お昼を迎えたのは松姫峠から少し登った場所の平坦な雑木林のなかで。ランチ前にタオ・ヨガ。おへその下指3本のところにあるチカラの源の丹田を両手で押さえて、静かに森のなかで佇む。カラダの内側を意識するのだけれども、穏やかな陽光、爽やかな風、心地よい梢の揺れ、ココロを落ち着かせる小鳥たちのさえずり。ここからは見えないけれど、そこにあることを意識できる富士山。イノチを感じられる透明な空気。

 

 ボクらはこの日、美しさを体感したのだと思う。それは春が放つ一瞬の煌めきだった。もう二度と出合えないかもしれないけれど、この日、4人でそのジカンを共有できて、本当によかった。


 奈良倉山、ありがとう。

 参加者のみなさん、ありがとうございました!

 

 

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4月29日のツアー・イベント

cyoiyamaclub.hatenablog.com

 

次回のツアー・イベント

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