秋の山。
それは美しい光の移ろいを
カラダいっぱいに
感じられるジカンです。
北側が多摩川、南側が相模川の源流部。
分水嶺としてある尾根は、広々としたトレイルがつけられ、
水源の森としてよく手入れされています。
広葉樹とところどこに植林されたカラマツの森は、
11月上旬から中旬にかけて黄色や紅色を纏い、
低い軌道で空を進む秋のやさしいお日様の光を受けて
より一層美しい姿を現します。
牛ノ寝通りにある奈良倉山~鶴寝山を巡るハイクに参加された方は、
ちょい山CLUBのツアー・イベント初参加。
山歩きもほどんとしたことがないビギナーさんばかり。
唯一、何度か山歩きをしたことがあるという方は、
こんな話をしてくれました。
「本当は、もう山はいいやって思ってました。
2~3回、山好きな人達に連れられて行った時、
目的地の山頂までひたすら登り、登ったらすぐ下りてきて・・・
景色をゆっくり見る時間なんてほとんどなかったから。
でもちょい山CLUBは、山頂まで登り着くことよりも
山のきれいな風景をゆっくり、しっかり見る時間を大切にしていて
はじめて山っていいなって思いました」
キツイ登りに息を切らしたときには、
顔を少し上げて胸を広げて、
重い足が前に進む気力を奪われそうになったら
歩幅を狭めてみたり、ジグザグに歩いたり、足先の向きを広げてみたり、
刻々と変化していく自分のカラダの「今」と
対話しながら一歩を進めて行く。
そう、山のジカンの多くは
自分のカラダを見つめるジカンです。
そうして、普段は気にも留めない
なんでもないことに
気が付ける準備が整っていくのだと思います。
だからこそ、自然が贈ってくれた幸運を素直に喜び、
その喜びをみんなで分かち合えるのだと思います。
秋の山は
迫りくる冬の寒さを前に
弱まるばかりのお日様に
その先の春に向けて
期待を表しているようにも見えます。
その彩りのひとつひとつはキラキラと輝き
まるで小さなお日様のようですから。
その小さなお日様は
大地に降り積もっても
輝きを失わず
深まる秋を寂しがるどころか
季節が移ろう喜びに満ちていました。
その喜びは、やさしいぬくもりを帯びていました。
そして大地のぬくもりは
この森の主ともいえる
トチの巨樹からも感じられたのです。
秋の山は
お日様が
ぬくもりとなって
そこかしこを彩っていました。
ボクらを包み込み
カラダだけでなく
ココロの奥底にも
浸透していきました。
1日が終わり
お日様が夜の闇に姿を消すと同時に、
今度は山の端に
ロウソクの炎のような
やさしいぬくもりを
お月様が灯しました。
それはボクらのキモチを映したような
大きなまんまるのぬくもりでした。
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押しても飛びません・・・すみません。