『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

2016年12月4日(日) 御岳山~大岳山 晩秋ハイク・レポート

案内人のPONCHOです。

 

4日に開催した御岳山~大岳山のハイクレポートです。

 

この世界には

たくさんの美しいものがあります。

御岳山の奥、大岳山。

トーキョーの西の端。

その日その時その場所に、

美しいもののひとつが、

ボクらの目の前に広がりました。

奥多摩、道志、丹沢の山塊は

初冬の午後の低くやわらかなお日様が

光の筆で刷いたやさしく浅い色合い、

黒、紺、紫、碧が深い旋律を奏でていました。

ヒトによってはなんでもない

ボンヤリとした富士の姿。

でも圧倒的で

静かで力強く、

なにかのバランスが崩れると

すぐにも消えてなくなりそうな

ただ記憶にはくっきりと刻まれる、

そんな風景。

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美しいものを

素直に美しいと思えること。

 

仮に感じられなかったとしても

いつの頃からか

美しいと感じている

ジブンを発見できること。

 

それは山を登る理由なのかもしれません。

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東京近郊では高尾山に続く人気の山である御岳山。

ケーブルカーがあり、リフトがあり、舗装路あり、

高尾山が薬王院の天狗様なら、御岳山は武蔵御嶽神社にお犬様が

守り神としていらっしゃいます。

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アクセスのよさ、眺望のよさで高尾山の方が多くのハイカー、観光客、外国人ツーリストが訪れますが、御岳山は神社のある山頂付近に宿坊や茶店がいくつもあり、ヨガに取り組む方々の間では、その宿坊を利用して行われるリトリートが、東京近郊では定番となっています。また茶店の佇まいは、昭和そのものです。

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今回、大岳山から奥多摩駅方面へと下山する予定でしたが、

参加者のレベルとその10日程前に降った雪の影響を考慮して

御岳山直下にあるロックガーデンを経由して

大岳山から御岳ケーブル駅に戻ってくるコースに変更。

かなり時間に余裕を見たのですが、

それでも日没が近づきヨガを行う時間がなくなってしまい・・・

楽しみにしていた参加者の皆さん、すみません。

 

そのロックガーデン。

ケーブルカーで登ってきたのに

どこまで下るの? というくらい下り・・・。

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七代の滝からは登り返し

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天狗岩を越えてしばらくすると沢沿いに

苔むした大岩がゴロゴロ。

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ここは綾広の滝。

武蔵御嶽神社の滝行の場でもあります。

年月の重なりを感じられる大岩と清新な水の流れが

神社のはじまりなのではないだろうか?

そしてお犬様、つまり狼がココを水飲み場として

ニンゲンと共有していたのではないか?

そんな妄想が膨らむ場所です。

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大岳山へと向かうトレイル。

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秋と冬の合間の造形。f:id:cyoiyamaclub:20161207215714j:plain

 

大岳山も恐らく岩の山全体がご神体。

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質素な大岳神社。

お犬様も小柄で、どこかおどろおどろしい。

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最後は鎖場やポールを畳んでよじ登る岩場。

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そして初冬のギフト。

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美しいものを

美しいと感じられる

素直なココロを持ったヒトであること。

それが御岳山、大岳山、

そして富士山が教えてくれたことでした。