森にはやさしい時間か流れていた
ボクらはいつの間にか
その流れのなかにいて
明日のことや
昨日のあれこれを
ぼんやり見つめていたんだ
その時遠くから
ボクらを遠くから見ていた
ホオジロが囀ずった
マッタクニンゲンハ
ナンニモワカッテナイ
どうしてだい?
そう問うた
ナンデイマヲミナイ
ナンデイマガミエナイ
ホオジロは呆れた顔をして
里山の方に飛んでいった
そういわれてみて
初めて気が付いた
あぁ、そうだね、
なるほど、確かに
よくよく見てみたら
明日と昨日の間に
今がキラキラ光っていたよ
やさしい時間の流れのなかで
ボクらを包みこむように