『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

2017年7月23日(日) 富士・双子山ハイクレポート

案内人のPONCHOです。

 

昨日、富士・新御殿場口から登る双子山ハイクに行ってきました。

本当は水ヶ塚公園~須山登山道~御殿庭~双子山~新御殿場口の予定でしたが、

今回、はじめてこのルートを歩く方おひとりの参加者だったので、

昨年同様、新御殿場口からのルートに変更しました。

 

という訳で鳥居の前で記念撮影。

晴れていれば、鳥居の向こうには富士山があります。

 

本当は晴れていれば見える景色も美しいのですが、

薄曇りの方が、暑さにやられず歩きやすい! と話しながら歩きました。

 

新御殿場口からすぐの大石茶屋。

火はいいですね。

薪を燃やして湯を沸かす暮らしを想う。

 

参加された方が、この風景を見て呟きました。

「こんなところにも宅配便あるんだ?」

ボクは答えました。

「空荷で帰りたい! というハイカーがいるんですよ、きっと」

 

上空の雲が飛んでなくなり、

富士山が頭を見せたかと思ったら

足元から再び雲が湧きあがりでしました。

 

ボクらは雲のなか。

雲のはじまりのなか。

 

富士山を登るヒトは憶えておくとよいこと。

霧が出て、先がわからなくなったら、

コースの脇のロープを辿るといい。

途中切れていることがあっても

間違いなく登山口まで続いています。

 

 

たぶんイタドリ・・・

砂礫帯に

島のように群生。

この時期、富士山を代表する花です。

 

CHIKAKOはいう。

「一度歩いたところをもう一度歩いても、楽しい。

例えば、見逃していた風景と自分を発見できるから」

 

樹のない世界は

音や光を反射するものがないので

すべてが地面に落ちていき

静けさが優位な世界。

 

近くから見上げると

たおやかな富士山をバックに

双子山へ登る。

小学生も遠足で登る。

いつかは富士山を想うのだろうか?

 

 

 

 双子山の標高は1804m。

でも雲海のように雲が低く垂れこめていた。

 

双子山の山頂は広く平ら。

そこでココでタオヨガを行う。

最初は立位でカラダをゆるめ

多くは座位で円の動き。

富士山のチカラが、自身を見つめるチカラとなり

瞑想はいつもよりも深く、静か。

3分が、あっという間に過ぎ去った。

 

双子山を振り返る。

樹のない砂礫帯は

古い地球の風景を想像させる。

 

ボクらは

見ているようで

見られている。

 

強風のなか

まったく揺れない白い花。

クサボケの白だろうか?

 

 

 

 

 

カラマツ林を抜けて、

広葉樹と針葉樹が入り混じった森へ。

するとそこは苔の森へと変わった。

ベンチの座面はフカフカ

 

倒木は厚い苔の毛布に包まれて。

 

苔の森にナナカマドの大木。

 

もう樹自体が苔なのではと思えるカエデ。

 

苔の森は緑の香りも強く

植物の生命力の強さも感じる。

 

トレイル脇に

ギボウシ

若葉は食べられるそう。

でも、花が終わると、倒れるように枯れて大地に戻る。

と思ったら、中毒を持つ、バイケイソウでした・・・。

ギボウシと間違えて誤食することが多いとのこと。

キヲツケマス・・・。

 

水ヶ塚公園へと繋がる

須山登山道の森。

富士山の魅力は、山頂を目指すだけではなく、

こうした深い森、生命力あふれる森にもあると思う。

 

また秋の気配が香る頃、訪れたい。