『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

2018年10月28日(日) 松姫峠~鶴寝山~大マテイ山~小菅の湯 ラン&ハンモックしてきました!

案内人のPONCHOです。

27日(土)に予定したちょい山は、悪天予報で中止。

そこで翌日に同じルートをひとりで、ラン&ハンモックしてきました。

 

山梨県の東端にある奈良倉山~鶴寝山、

その先へと続く牛ノ寝通りと呼ばれる大菩薩峠までの尾根は、

多摩川の源流で、水源の森としてよく手入れされた森です。

ブナやミズナラ、モミジにカエデの広葉樹が多く、

ところどころにカラマツ。

標高は1200~1500mくらいで、

涼しさ、あったかさがちょうどよく、

低山ハイクにぴったりの山域です。

しかもアクセスが悪く、山雑誌でもボクくらいしか紹介しないので、

イカーが少なくて、自然のささやきしか聞こえない。本当によいところなのです。

 

もう何度も訪れているこの森で、ずっとやってみたかったのが、ラン&ハンモック。

 

JR中央本線上野原駅から約2時間のバスの終着点、

松姫峠に到着するのは10時20分頃。

早起きして、すでにお腹が空いている時間なので、峠から少し登った森の広場で、

ハンモックに座ってノンビリとブランチを楽しみ、風景を写真に収めながらゆっくりと休んだ後は、尾根をランして涼しい風を感じ、麓の小菅の湯へと下る。

標高1250mの松姫峠まではバスなので、ほとんど登りがなく、風景を愛でながらゆるゆるランするのに最適です。

しかも紅葉! 

豊かでやさしい山に包まれるのが、今回の目的です。

 

さてボクが使っているハンモックは、

EXPEDという北欧アウトドアブランドの軽量モデル、

『トラベル ハンモック プラス(8500円)』です。

重さは425g。もっとコンパクトで軽いハンモックもあるのですが、

せっかくノンビリとハンモックに揺られるならと、

ちょい大きめの1.5人用を選びました。それでも十分に軽いです。

 

ハンモックというと、木陰でゴロ寝が定番です。

ですが、このEXPEDをはじめとした山ハンモックは、

ゴロ寝だけでなく、横座りしてイス、もたれかかってソファーとしても使えます。

特にソファーとして座ったときの心地よさは、贅沢の極みです。

 

前日に降った雨のせいで湿っている落ち葉。

いつもならエマージェンシー・シートを敷きますが、

ハンモックがあれば、煮炊きをするときにも快適な上に楽ちんです。

 

コーヒーを煎れて、ハンモックに腰かけ、

ゆっくりと過ぎ行く時に揺られれば、

ココロが自然と解きほぐされていくのがわかります。

 

ごろ寝して森を見上げれば、自分がどんな風景のなかに佇んでいるのかを、

また別の目線で気が付けます。

あぁ~、秋です。ボクは秋にいます。

 

写真を撮って、ゴロ寝して、寛いで、

光がきれいに射し込んだのでまた写真を撮って、コーヒーを飲んでの繰り返し。

気が付けば12時30分・・・。もう少し休んでいたかったけれど、

小菅の湯から乗りたいバスの出発時刻は14時40分。

そろそろランタイムです!

 

足元は、この秋に新調したシューズ、

HOKA ONE ONE『トレント(16,000円)』。

厚底シューズの元祖ブランドですが、HOKA ONE ONEのラインナップのなかで、

トレントのアウトソールは薄め。でも他ブランドと比較すれば、十分に厚く、

しかも反発力があるので、今回のようにファスト・パッキングのような重い荷物を背負ってランしても、足のダメージが軽く済みました。

さらにアウトソールのラグが深く、これまで履いてきたどのトレイルランニング・シューズよりも、よくグリップしてくれます。まだ雨やぬかるんだトレイルではランしていないので、悪コンディションでの対応力はわかりませんが、期待できるんじゃないかと感じています。

 

さてトレイルは、まだ紅葉のはじまり。

でもところどころ、すでに落葉したカエデがトレイルを彩っていました。

 

カラマツの黄葉も、まだこれから。

モミジは斜面によって赤く色づいていました。

山全体が赤や黄に染まった風景もキレイですが、

緑と紅葉が入り混じった姿の方が、宝物を見つけたような気分になれます。

 

よく手入れされた森なのですが、

今年の台風によるダメージは大きいようで。

あちこちで木が折れ、枝が散乱していました。

特に枯れた木は、風圧に耐えられなかったようです。

でも、目線を変えれば再生のはじまり。

新たな森の風景が誕生する過程ともいえます。

 

トレイルランでは、行動食と水、ヘッドライト、レインウエア、着替え等の最低限の荷物。

今回はラン&ハンモックなので、ハンモック、クッカー、ストーブ、テーブル、カップ麺、おにぎり、文庫本、帰りに履くサンダル、カメラと三脚等の撮影道具をプラス。いつもの低山ハイクの装備と同じです。

それらの荷物を、10年程前に手に入れたオーストラリアのアウトドア・ブランド『Mountain Designs』の容量30ℓのアドベンチャー・レース向けのパックに詰めました。ハンモックの代わりにシェルター、そしてサンダルを抜いて寝袋を追加すれば、ファストパッキングができます。その装備で、大菩薩峠まで行き、下山して福ちゃん荘のキャンプ場泊、翌日は登り返して、小金沢山~大蔵高丸~滝子山初狩駅まで、ランする計画を長くあたためているのですが、あたためっぱなしになっています・・・。

 

中央の幹の木が紅葉しているのかなと撮影したのですが、よく見るとこの木はホウノキで、周囲のモミジが色づいていました。

ランをしていると、景色を見ない、見られないという声を聞きますが、それはボクには当てはまりません。ランしていると、ハイクとはまた違った景色が見えてきます。それにランだと瞬間瞬間をシャッターを切っているように風景が記憶されます。ハイクだと動画を撮影しているような記憶のされ方です。その違いが面白いのです。

 

牛ノ寝通りから高指山~小菅の湯への分岐点、棚倉小屋後の広場。

イカーがランチしていました。

 

高指山のある北へと延びる尾根は、鶴寝山付近よりも標高が低いのに、色づきが早いようで、黄葉がかなり進んでいました。

 

遠くに奥秩父の山並みが見え、谷は色づき、キモチいいなぁとしみじみしていると

大きく、とてもしっかりとした体躯のサルが現れました。

指笛を吹いてボクの存在を知らせると、声を上げて威嚇され・・・距離があったので襲われることはなかったのですが、一瞬、襲われたら、どうやって逃げようかと考えました。たぶん逃げ切れませんが・・・。

今度からは指笛など吹かず、素知らぬふりで、横目で距離を確認しながら通り過ぎるようにしようと反省した次第です。

 

高指山を過ぎたら、一気に下降。

明るい尾根のトレイルはこの付近まで。

谷沿いを行き小菅の湯まで続くルートをこれまで下りていましたが、この尾根伝いのルートの方が、舗装路歩きも少なく、足腰への負担はやはり軽いです。

ちょい山では、今回から尾根ルートに変えました。また来年の春、そして秋にハイク&ヨガを開催予定です。是非、みんなで素晴らしい山景を楽しみたいですね!

 

そしていつものハイク&ヨガにハンモックをプラスする企画も検討中です。

山ハンモック、本当にノンビリできるので、是非体験してほしいです!

それではまた、どこかの山で会いましょう!!

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