案内人のPONCHOです。
今回は『ちょい山CLUB』定番のコース、松姫峠~鶴寝山でした。
これまでは鶴峠~奈良倉山~松姫峠~鶴寝山を巻いて~小菅の湯という
ビギナーにはちょっと長めのコースだったので、少しショートカット。
その分、ヨガとハンモックに揺られる時間を長めにして、
新緑の美しさを、これまで以上に味わってもらいました。
まずはヨガ。
『ちょい山CLUB』で行なうヨカはタオヨガという太極拳に似たヨガです。
カラダを円を描くように動かし、自然のチカラをカラダの内側に巡らせます。
これが本当に心地よいんです。
最後は瞑想、シャバアーサナ。
40分のヨガの時間は、新緑の森のなかではあっという間。
「もう少し、長くやっていたかった」という声を多く頂いたので、
天候や場所に応じて、長くヨガができるように今後はさらに工夫してみます。
そしてランチはハンモックをベンチのように使って、ユラユラと。
『ちょい山CLUB』は、グループ登山になりますが、
ひとりの時間も大切にしたいと考えています。
だから、それぞれの距離感で、
それぞれの時間を過ごしてもらえたら、うれしいです。
ところで、このハンモック。
このブログでも以前に紹介したことがありますが、
『エクスペド』というスイスのアウトドアブランドのものです。
軽くて収納サイズはコンパクト。
これは『トラベル・ハンモック・プラス』というモデルで、吊り下げるためのロープとツリーハンガーという巻き付けた木にやさしい幅広形状のテープが付属しています。
価格は8,500円+税、コスパにすぐれたオススメのハンモックです。
他にもう少し大きめの1~2人用、もっと軽量なハンモックもラインナップされています。用途に応じて選ぶとよいと思います。でも最初のハンモックとしては、この『トラベル・ハンモック・プラス』がよいです。ボクも昨年から愛用しています。
詳細、購入は下のサイトで確認してください!
木に巻き付ける方法は、とても簡単です。
ツリーハンガーの端に付いているロープを輪のようにして通したり、
ロープに施された切れ込みに、結び目を通すだけ。
木と木の間隔、幹の太さに応じて、適当な高さになるように調整すればよく、
皆さん苦手なロープワークは不要なんです!
これだけで大丈夫!? と少し心配になるかもしれませんが、
体重が掛かると切れ込みがしっかり閉じるので、外れません。
シンプルな道具なので、自分なりにいろいろ張り方を工夫する楽しみもあります。
最後は、うつ伏せで体重を掛けて、ズレたり、落ちたりしないか確認。
これをしないでいきなり座ったり、寝転んだりして、万が一落下すると
とても痛い思いをするので、この確認は重要です!
ちなみに木に巻き付ける高さは160㎝くらい。木と木の間隔は両手を広げて
2.5~3倍分の間があると、ハンモックをちょうどよい高さに張れます。
ところでハンモックというと寝転んでユラユラというイメージが強いと思いますが、
今回紹介しているハイキング用のハンモックは少し低めに張って、
横座りしてベンチのように使うと、とても調子がよいです。
いや、ベンチというよりソファーと表現した方がよいかもしれません。
気持ちのよい風景を見ながら、ソファーのように気持ちいいハンモックに座って、
のんびりランチを楽しめば、インスタントな食事でも、いつも以上に美味しく感じられるから不思議です。
それに地面に座るより体にやさしく、ハイクの疲れも吹き飛びます!
もちろん寝転ぶのもサイコーです。
ハンモックの長辺に対して、少し斜め、対角線上に寝転ぶと、
心地よさはさらに増します!
ヨガの最後のシャバアーサナを、ハンモックでやったら、
もっと気持ちがよかったかもしれません。
今後、できるように考えてみます。
今回行った松姫峠付近は、美しい広葉樹の森。
ハンモックをするのにベストのロケーションなんです。
アクセスが悪いので、ハイカーの姿はほとんどありません。
だからゆっくりとした山、森の時間を過ごせます。
小鳥たちの楽しげな囀り、風のなかにあるふくよかな緑の香り、
流れる雲のやさしさ、芽吹いたばかりの葉を通って煌めく陽光、
暖かさにつられて湧き出た小虫の煩わしさも忘れてしまうほどです。
そんな時間の中でハンモックに揺られると自分が自然の一部になった感覚が強まり、
一層美しさを感じられるのです。
あぁ、山はやっぱり、本当に、いいところだなぁと思うのです。
さて、約2時間、ヨガやハンモックで山や自然のチカラを体に巡らせた後は、
いよいよハイクのスタートです。
今回はこれまでのコースと違うため下山途中の大きなトチの木には会えませんが、
代わりにブナの大木が待っていてくれました。
昨年の台風や鹿の食害で弱っていたので、皆でパワーを贈りました。
歩き進め、ふと頭上を見上げみればカエデの新葉はかわいらしく
横に広がる斜面には、カラマツの針のような葉はいさぎよく
標高1300m付近の尾根道にまだ残っていた、
夏のはじまりを感じさせる新緑の山道は、創造力を刺激。
この先には、どんな景色があるのだろう? とワクワクさせてくれます。
ボクたちは、本当に素敵な星で生きているんですね。
参加された皆さんは、どんなことを感じていたのでしょう。
昨年の秋に落ちた葉に埋め尽くされた山道のフカフカを、
足裏で感じながら、やさしい気分になれたでしょうか?
美しい風景に出会ったことを、誰に、どのように伝えるのでしょう。
自然がつくりだした不思議に出会うと、無邪気になれる自分をどう思ったのでしょう。
山に満ちている柔らかく豊かな空気に浸透して、
ボクたちのなかにある自然を意識できたでしょうか?
今回も素敵な山時間を共に過ごせて、よかったです。
ありがとうございました。
それでは皆さん、またどこかの山で会いましょう!