年の瀬、奥高尾を歩いた。
冬の訪れを喜ぶ寒さは北に引っ込み
南から足早の春がやってきたような
穏やかで、あたたかな1日になった。
前日の土砂降りがウソのように
トレイルにぬかるみはほとんどなく
しっとりとした落ち葉の絨毯が
足裏に、トレッキングブーツを履いていても
心地よさとぬくもりを伝えた。
でも冬至を迎えたばかりのお日様は
やっぱり低い位置にあって
森のなか深くに射しこんだ光は
トレイルをモノクロームの写真にして
美しい陰影を見せた。
やさしさに包まれた山には
ハイカー以外にも季節外れのあたたかさを
楽しんでいる動物がどこかにいたのかもしれない。
冬の山は寒い
冬の山は寂しい
冬の山は怖い
それは単なる思い込みだとわかった今日。
冬だからこその
広がりのある景色だね。
冬だからこそ感じられる
やわらかな風景だね。
冬だからこそ現れる
キラキラした眺めだね。
そして冬の片隅でタオヨガ。
雲が掛かってしまって
富士山頂の波頭に沈む夕景に・・・。
それでも
夕陽はボクらのココロに
静けさを与えてくれます。
「わぁ~」という歓声が大きくなるほど
ココロのなかが静かになるのを感じます。
最後は
すっかり人気のなくなった
高尾山頂からトーキョーの夜景。
「きれい」とか
「美しい」とか
「すごい」とか
コトバにすると
どこか簡単になってしまう。
今日出合ったものは
もう二度と見られない
かけがえのないもの。
それがどんなに素晴らしいジカンだったか
一緒に行ったボクらは
あなたの顔を見ていたので
わかっているつもりです。
また山で会いましょう!