『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

2017年4月29~30日キャンプdeハイク@一の瀬高原キャンプ場~笠取山ハイク

GWのはじまり、4月29日、30日に開催した

ちょい山CLUB初のキャンプとハイクを行うイベント『キャンプdeハイク』。

場所は山梨県甲州市にある一の瀬高原キャンプ場をベースにしてテント1泊。

翌朝、笠取山登山口からハイクをスタートしました。

 

当初、奥多摩湖畔のキャンプ場にてデイキャンプの予定でしたが、

参加者が1名、その方が新たにテントを購入したこともあり、

キャンプ+ハイクを1泊2日に行うことに変更しました。

 

今回のように、人数、参加者の全員の希望によって、

またはグループでのオーダーに対応してカスタムして

ハイク、キャンプの企画も受付けておりますので、お問合せください!

 

さぁ、スタートです。

一の瀬高原キャンプ場は、GWでも空いていて、自然のパワーの濃いところです。

最近の至れり尽くせりキャンプ場と正反対、

トイレはボットン、シャワーやお風呂はなく、アクセスもガタガタな林道から行かなくてはならず、ビギナーにはちょっと敷居が高いです。

でもだからこそ、緑濃く、多摩川支流の美しい沢が場内を流れ、

日本の山間部の里山の美しさが際立っています。

 

キャンプの必需品、テント。

右が参加したNさんのNEWテント。

ビッグアグネス/フライクリークHV UL1EX。

総重量1040gの超軽量、しかし広々半自立型のテントです。

日本仕様となっていて、通常仕様のインナーテントのメッシュ部分が排され、

ナイロン生地のパネルとなっています。

雨、湿度の高い日本で、フライシートの内側が結露して

インナーテントのメッシュから水が滴り落ちることを防いでくれます。

寒がりな女性は、防寒にもなります。

 

軽さが自慢ですが、その分生地が薄いので、

破れ、破損の心配があり、フロアの下に

きちんとエマージェンシーシートを敷いて予防したのですが・・・

カットされた笹の茎が地面に残っていたことに気が付かず、

翌朝フロアに穴が・・・

 

ちなみに左のマウンテンハードウェア/ライトウェッジ2J

2人用テントで、重さは3キロ弱・・・15年近く、キャンプでのみ使用している

ボクのテントです。

一時、やや劣化を感じましたが、

頻繁に使うようになったら、軽いベタつきはなくなり、まだまだ元気です。

就寝時にフロア下にカットされた茎があることに気が付き、

その上に乗らないように寝る場所を変更。

生地が厚いこともあり、穴は開きませんでした。

 

そうした、細心さが必要なことを伝えなかったことも、

フライクリークに穴が開いてしまった要因かも・・・。

フライクリークに限らず、テントで寝る場合には、

常に細心の注意を払うことを、忘れずにいてください。

ほんの少しの注意で、大抵のトラブルは防げます。

 

 

キャンプの夜の楽しみは、焚き火です。

山のテント場ではできませんが、

キャンプ場泊でハイクすれば、夜も十分に楽しめます。

さらにココ、一の瀬高原キャンプ場は、直火OK!

焚き火台がなくても、焚き火のあたたかい火に当たれます。

今回は焚き火で煮炊きもしたかったので、

ボクらは焚き火台を使いました。

 

ちなみに標高1000m近くあり、

夜の気温は5度くらいで、焚き火がとっても気持ちよかったです。

 

こちらは夕飯。

ポトフとタラ、エリンギ、ワケギのバターソテー、

そして奥多摩・二俣尾にある
『noco』というパン屋&カフェのパンがとっても美味しく、ボクの簡単時短料理を引き立ててくれました。
秩父ワインも美味しく、奥多摩界隈でのキャンプの際の、定番になりそうな組み合わせです。

 

キャンプ場のブナやミズナラなどの木の上の方に見られる

丸い緑の塊は、ヤドリギという寄生植物です。

ヨーロッパでは幸運の象徴となっているようです。

春、新緑前の森で、なんともやさしさを感じられる風景です。

 

さぁ、キャンプの翌日は、ハイクのはじまりです。

標高1953mの笠取山を目指します。

 

この山は東京都の水源の森になっていて、トレイルは幅が広く、森はよく手入れされていて、歩くのが楽しくなります。

 

新緑前のカラマツの容姿が美しいです。

ちなみに一の瀬高原キャンプ場あたりも

今年は春の訪れが遅く、まだサクラが咲いていませんでした。

新緑は5月中旬以降頃になるのか?

 

 標高が上げると、ダケカンバやミズナラなどの広葉樹が増えてきます。

トレイル、広いです。

 

 

ランチはいつものリフィルタイプのカップラーメン。

湯沸かしに使用したのは、国内ストーブ・ブランドの雄、

SOTOのマイクロレギュレーターストーブ(73g)、アルミクッカーセットM(198g)、そしてフィールドホッパーというコンパクト・テーブル(395g)です。

マイクロレギュレーターストーブは低温下でも火力が弱まりにくく、

アルミクッカーセットMは大1ℓ、小0.5ℓの容量で、湯沸かしだけでなく、1人分の簡単な料理にも対応してくれます。ガス缶も250、110サイズのどちらか1つ、そしてマイクロレギュレーターストーブもクッカー内に収納できます。

フィールドホッパーは、写真のように落ち葉に埋もれた場所でも地面を焦がさずにストーブを使用する台としても活用できます。もちろん食事の際には、テーブルとして使用。水平が保てる場所なら、直置きよりも安心して食事ができます。

 

湯沸かしの速さなら熱効率のよいジェットボイルが勝りますが、軽さを重視するなら、このストーブとクッカーのセットを選ぶとよいです。蛇腹状に畳めるシートゥサミットのXカップも収納すれば、汁もの、ごはんやおかず、お茶を、同時にこのセットで頂けます。

ちなみにアミカスというエントリーモデルの81gのストーブとクッカーセットMがセットになった、アミカス クッカーコンボという商品もあり、¥5537とビギナーにはお手頃なセットもあります。

 

これはマイクロレギュレーターストーブ(¥6600)とクッカーセットM(¥2300)を組み合わせたもの。テーブルのフィールドホッパーは¥5000。

 

ランチの後はハイク、リスタート。

標高が1800mくらいになる、小さな谷に雪がまだ残っていました。

 

雪解けの水が入った谷で水を補給。

地図では水場に指定されていませんが、

上部に人工物がないので、飲んでも大丈夫。

心配な方は、携帯浄水器や煮沸して飲んでください。

 

本当にフカフカの苔の絨毯。

広葉樹の森ですが、所々にある針葉樹、モミなどの木のまわりに

深い苔の森が広がっていました。

この苔の森も、保水に大きな役割を果たしているんだと思います。

 

 

そして随所に現れる古木。

 

名前を付けられるような巨木ではないですが、

名もなき古木の佇まいは、ニンゲンにやさしさを伝えてくれます。

 

街ではあまりにも早く過ぎ去るジカンですが、

古木のまわりのジカンはゆっくり。

コレこそが本当のジカン。

ジカンは、やさしさに通じるものなのかもしれません。

 

笠取山山頂付近からの富士山。

春霞に包まれ、青い空に溶け込んだ姿。

ここからの富士には優美さがありました。

 

 

今回のハイクでは、ジカンを強く想いました。

東京の西の端、多摩川へとつながる源流部。

その一滴が冬を越え、春に流れ落ちる一瞬の連続が、

大きな流れとなってトーキョーを支えています。

一滴、一瞬を支えるのは、

多種多様、大小の自然の重なりでした。

そこにはニンゲンの手が入り、

活かし生かされている関係がありました。

すべての物事に理由があるのだとしたら、

ボクらがこの日、この場所を訪れた理由はなんなのでしょう?

山頂にたどり着くという目的の前後左右に、

ジカンが重層的に積み重なった自然がありました。

ニンゲンの巣ともいえる街から離れた場所で

今日、今、この時も、一滴、一瞬が連続している事実を想像してみれば、

それは目の前のボクのジカンにも通じていることに、気が付けました。

 

 

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