案内人のPONCHOです。
今回は低山ハイクで使うことはあまりありませんが、
タープについて書いてみようと思います。
先日、千葉の内房・富浦のビーチに泳ぎに行ってきました。
シュノーケリングでも日光浴でもなく、海水浴です。
泳いで、水分補給して、ごろ寝して、泳いで、イカダの上で休んで、
泳いで、お菓子を食べて、泳いで、雲の動きを見ながら寝て、泳いで・・・
朝5時に到着して正午頃に帰るまでその繰り返し。
海で泳げる機会って、1年のうちにそうそうないので、
目一杯泳ぎました。
途中の休憩場所に使ったのが、タープです。
妻とふたりなので、オートキャンプ場で見る大型でも
テント型のスクリーンタープでもなく
仮に混雑してきても邪魔にならない大きさの
小さなタープを張りました。
自然のなかで屋根になってくれ陽射しを避けられ、
タープを低く張ると壁ができ、
プライベートな空間をつくれて寛ぎ感が増します。
下の写真が、その状態です。
このタープはモンベルのミニタープHX ¥7,700+税 です。
本体だけの重さは640g、大きさは330×280cm。
高く張れば、4人分くらいの日陰をつくれます。
でも、海は風が強く吹くこともあるので、
ボクは低めに張ります。
高い方に165cmのポール、低い方に120cmのポールを使いました。
低く張ると風に煽られないだけでなく、
日陰部分を広く確保できます。
この日は風が穏やかだったので
高い方は165cmにしましたが、
風が強くなってきたら、ポールの下段部分を外して、
さらに低くすることもあります。
ところで砂浜でタープを立てる際にはコツが要ります。
というのも、キャンプ場のようにペグが利かないので、
コンビニ袋に砂を詰めて埋めたり、
雪山でのテント設営時にも使うスノーアンカーを埋めて
重しにしてタープを設営します。
コレ、案外知らない人が多く、
この日もすぐ近くでタープを張ろうとしている人がいたのですが、
小さなペグを十字にしたものを埋めてアンカーにしようとはしていたのですが、
うまくいかず、30分後に断念していました・・・。
ペグではなく、ビーチなら探せば必ずある流木や板切れを
細引き(ロープ)の先に巻いて埋める方法でもよいのです。
でも一番簡単なのはコンビニ袋です。
強風対策のために袋を重ねて、
持ち手の部分をネジって細引きと結べば、大抵の風に対応できます。
見た目がカッコ悪いと感じるなら、完全に埋めてしまえばよいのです。
スノーアンカーはコレを使っています。
下の写真のような小さなタープも使っています。
山テントと組み合わせて前室をつくれるタイプです。
ライペンのトレックタープ ¥10,700+税。
重さ340g、大きさ220×266cm。
1~2人分の日陰を作れます。
収納サイズは手に乗るくらいなので、
電車キャンプでも荷物が大幅に増えず、助かります。
タープビギナーは長方形の四角いカタチの方が、
使い勝手がよいのですが、手持ちの同じライペンのトレックライズという
テントと組み合わせたくてコレを手に入れました。
この時はサイドに流木をかませて、
風が入ってくるように、そしてタープ下の居住空間を広くしてみました。
こういう工夫が、いろいろできるのがタープのおもしろさです。
現行品はトレックタープbeyondとなり、形状が見直され、
ボクが使っているものよりも広い面積になっているようです。
四角いタープの方が、ビギナーは使いやすい。
そこで紹介したいの下のタープ。
四角に近い手裏剣型をしていて、
サイドに通った伸縮コードを利用したりすることで
簡単に30種類以上もの張り方ができる
パーゴワークスのニンジャタープ ¥18,000+税です。
重さ500g、大きさ280×280cm。
写真ではタープ用ポールを使っていますが、
トレッキングポールで代用できます。
四隅を地面にペグダウンすることで簡易テントのようにしてみました。
このカタチでタープ下にシート敷いて、寝袋に包まって一夜を明かす
軽量道具好きなハイカーもいます。
ボクもこの日は、上半身を覆う蚊帳と組み合わせて、この下で寝ました。
朝焼けを寝起きに寝袋に包まったまま見られたのは、
サイドがオープンなタープならではのご褒美でした。
自転車旅なら、こんな風にも使ってもよいのです。
自転車を逆さにして、ポール代わりに使ってみました。
この場合も自転車の脇にシートを敷いて、
寝袋に包まって、テント代わりにすれば、
旅の荷物をコンパクトにできます。
あたたかい季節、場所なら、寝袋だって不要です。
蚊や虫がうるさいようなら、
タープ下にアウトドア用のメッシュの蚊帳を吊れば防げます。
そしてなにより自転車が自分の傍にあるので
イタズラされたり、雨に濡れたり・・・なんて心配無用なのが
この張り方の一番の利点です。
こんな風に、設営場所や天候、旅のスタイルに応じて
いろいろな使い方、張り方ができるのが小型タープです。
ちなみにこのニンジャタープには、今年から専用のインナーテントも発売されました。
その名もニンジャネスト。¥24,000+税、重さ650g。
大人2人が余裕で眠れるサイズです。
◆ニンジャタープとネストの詳細はコチラ
https://paagoworks.wixsite.com/paagoworks/ninja-tarp-2
https://paagoworks.wixsite.com/paagoworks/swing-6
さて、そのタープ+インナーテントの先駆モデルが下の写真のモデルです。
MSR/スルーハイカー70ウイング ¥27,000+税 重さ460g 大きさ241×289cm
+
同じくMSR/スルーハイカーメッシュハウス2 ¥30,000+税 重さ480g
合わせて940g、このインナーテントも2人なら余裕で寝ることができます。
強雨下ではテント内に出入り口側のメッシュ地から
雨が吹き込む可能性もありますが、
ポールを低くして対処したり、
設営地が森の中であれば、雨が直接当たることも少ないです。
もし雨が心配なら、上で紹介したニンジャネストを選択してみてください。
両方の短辺側の雨が吹き込みやすい側が、
メッシュではなくナイロンの布地になっているので
大抵の雨はしのげます。
ちなみにタープの大きさが合っていれば、手持ちの、つまり他のメーカーのタープと
インナーテントを組み合わせても大丈夫です。
わざわざタープ+インナーテントにしなくても・・・と思うかもしれません。
でも、テントって寝る時しか使わない、キャンプでしか使わない訳で、
デイキャンプや海水浴、BBQの時には屋根として使う
タープだけを持って行けばよいのは、テントにはない多機能性です。
もし気分が変わってキャンプしていきたい! なんてことがある人は、
昼間はタープのみ設営して寛ぎ、
寝る時にだけインナーテントをタープ下にセットすればいいのです。
ちなみに最近ではハンモックとタープを組み合わせて、キャンプする人もいます。
この組み合わせも、かなり快適です!
大人数には対応できませんが、
2~4人のキャンプ、デイキャンプ、ハイキング、BBQに
1枚あればいろいろ便利な小型タープ、是非活用してみてください!
◆MSRのタープとインナーテントの詳細はコチラ
スルーハイカー 70 ウィング | Thru-Hiker 70 Wing
スルーハイカー メッシュハウス 2 | Thru-Hiker Mesh House 2
最後に、タープの設営に使うポールについて。
オススメはライペンのコンパクトポール150㎝ ¥4,000+税 重さ225g
株式会社アライテント■商品ラインナップ > テント > ペグ・テントアクセサリー
これは接続するポールを入れ子式に収納でき、持ち運び時に1本の短いポールになります。その長さは41cmなので、バックパックのサイドに差しても邪魔になりません。下部に合わせるポールを外して使用すれば、短くしても使えます。ただ、慣れるまで1本に伸ばしたり、収納するのに迷うことしばしばです。
コスパと軽さを求めるなら
モンベル/アルミミニタープポール165 ¥2,096+税 重さ270g
5分割でき、収納サイズは約33cmとコンパクト。伸ばすのも収納するのも簡単。
先にも書きましたが、ポールの代わりにトレッキングポールを流用しても
問題ありません。森の中なら樹の幹や枝から吊り下げることもできます。
オートキャンプなら、片方をクルマに結んでもOKです。
思い付いたアイデアをいろいろ試してみて、
自分なりのタープ使いを深めてみてください!