案内人のPONCHOです。
昨日行った奥日光でのハイク&ヨガのレポートです。
一週間前には積雪もあり、天気予報も二転三転。
開催できるのかビミョーな感じでしたが、朝まで降っていた雨は止み、
東武日光駅が近づく頃は想像以上の晴天。
奥日光でのハイクは、新緑のキラキラした風景の中を行く最高の時間になりました。
刈込湖の湖畔にステキな箱庭のような場所が見つかり、
ヨガはカラダとココロに自然のやさしいエネルギーが深く浸透しました。
スタートは湯元温泉の湯の平湿原から。
地面からポコポコと湧き出ている水たまりに手を入れてみると、
しっかりあったかいです。ゴールの光徳温泉は、このお湯を引いています。
「あぁ、早く温泉入りたい!」と口にするふたり。
まだ、歩き出してもいませんが・・・。
登りはじめて、すぐに今日はサイコーの一日になると確信しました。
だって、こんなに世界がキラキラしているんですよ。
奥多摩のより葉っぱが大きくない? いろは坂に書いてあったヤシオツツジかな?
とボクが言うと
「でも、これミツバツツジですよ! ヤシオツツジは葉が出てくる前に花が咲いて、しかももっと大きな花です」
と参加者さんが教えてくれました。勉強になります!
街はすでに初夏ですが、
標高1500mの奥日光は、山桜が散り、
今から春が深まる頃でした。
いろんな木々が芽吹く季節です。
自然の美しさは華やかな花だけでなく、
小さくて透明な新緑にもあることを、改めて知りました。
なんて、すがすがしいだろう!
刈込湖が近づいてくると、コメツガなどの針葉樹の数が増えてきます。
新緑の淡い緑と、針葉樹の深い緑がパッチワークのように組み合わさり、
時の奥行きを感じられるトレイルになってきました。
そして針葉樹が増えてくると同時に、
そこはコケの森にもなってきました。
クルマが通る道路から離れて1時間ちょっと。
さぁ、奥山に佇む刈込湖に到着。
ただ美しいのではなく、神々しさを感じる場所であり、時間です。
ちょい山CLUBでは夏と冬に訪れていました。
ボク個人は秋にも来たことがあります。
でも新緑の時期ははじめて。
湖畔には、小川が流れ込み、寒さが解け、ぬくもりがやってきたばかり。
虫はまだ出てなく、風がそよぎ、鳥がさえずり、陽光が躍っていました。
こういう風景を体感すると、春の訪れを待ち遠しむ気持ちが
どんなものなのか、わかる気がします。
「なんて表現したらいいかわからないけれど、日本の風景ではないみたいだし、外国みたいといっても少し違う。たぶん天国のよう」。
長い冬を越えて、生命が萌えはじめた世界。
たぶん生命力がやさしくはじけ、エネルギー乱反射する瞬間に、
人は妖精のような不思議な気配を感じたのだと思えます。
ヨガは、そんな気配に満ちた場所で。
湖畔でのヨガとランチを終えて、
湖を木々の間から見下ろせるトレイルを涸沼へ。
涸沼。鞍部を越えて吹き抜ける風が強烈です。
大声で笑っちゃうくらいに!
金精峠へと登るトレイルから涸沼を振り返ると、
背後の山の木々がモコモコと膨らんでいました。
風は変わらず吹きすさんでいますが、
光も変わらず透明です。
金精峠からは光徳温泉まで下り。
ちょっと小腹が空いたので、ちょい山CLUBから提供した
レッドファームのグラノーラをモグモグ。
コメツガとダケカンバの森。
笹が伸びて、背丈ほどに。
よく足元を確認して歩かないと、ちょっと危険。
でも足元ばかりを見ていると、
ダケカンバの森で躍る光の煌めきを見逃してしまいます。
カラマツのちょっと薄暗いトレイルに変わり、
間もなくミズナラなどの森へ。
下る程に変わってゆく表情を楽しみながら、光徳温泉へ。
約7キロ、通常3時間半のコースを、ランチとヨガを含めて5時間。
登りが少ないのでビギナーが楽しく歩けるトレイルです。
でも手軽に歩けるトレイルとは思えない美しさと変化に富んでいます。
もちろん今回はとびきりよいお天気だったし、
そのお天気の日と新緑の芽吹きのタイミングが
重なったラッキーもあるのですが・・・。
今回も、出会った他のハイカーはわずか。
人気がなく、自然の気配濃いめ。
ヨガも約30分、濃い気配を体内にたっぷり取り込め、
やさしい気分なれたハイク&ヨガでした。
それでは、またどこかの山で、ご一緒しましょう!