7/植田正治写真集『吹き抜ける風』
恵比寿の東京都写真美術館の企画展、そこで手に入れた写真集です。
今回、改めて見直して、私は植田正治さんの写真から、随分と影響を受けているのかもしれないと感じました。
まったく意識していませんでしたが、私に「写真を撮る」楽しさ、奥深さを教えてくれたのは、植田正治さんの写真なのかもしれません。
なにかを観たり、読んだり、体験したりして、「感動した!」「人生変わった!」と声高に主張したくなるような自分は、その表現者のモノマネ、誰かのパクり、自分以外からの借り物になっているように思います。
誰かの生き方、考え方に影響を与えるような表現は、影響を受けた本人も気が付かないくらいに、きっと静かに浸透していくものなんですね。
記憶も薄くなってしまった、いつかの旅も、私の中で、私を形成する大切な一部になっているのかと思うと、今を過ごすことが、とてもワクワク、ドキドキしてきます。