『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

2023年1月9日(祝)新年・鋸山ハイクレポート

案内人のポンチョです。

久しぶりに開催した『ちょい山CLUB』は、千葉・南房総の鋸山。
まだ菜の花の季節ではありませんが、しかし陽射しはおだやか、風もなく、
冬でも暖かい房総の山を満喫してきました。

東京湾を望む展望台

鋸山は山頂に展望がないので、その手前にある東京湾を望む展望台が目的地。
展望台の標高は約300m。誰でも気軽に登れる山ですが、海沿い、そして採石場だった山の風景は、個性的です。

今回の参加者は、ちょい山の常連さんとご新規さんの2名。
本当はあと2名参加予定だったのですが、昨今の事情で急遽断念・・・・・・。
次回、春の花見ハイクの参加を、お待ちしています!

さぁ、それでは出発です!

登山口からしばらく続く急階段

鋸山は、房州岩という主に建築資材に使われた凝灰岩の採石場として1985年頃まで活用された山。
山頂の標高は329.5m。高尾山が599mなので、かなり低い山ですが、日本で一番平坦な県、千葉県の最高峰です。

今回の目的地の東京湾を望む展望台までは、JR浜金谷駅から約3km。
簡単な山に思えますが、階段、石段が急な場所が多く、息が切れるところが何カ所かあります。

急な石段は岩を削ってできています

石段を近くで見ると、石を並べたのではなく、削ったことがよくわかります。

登りはじめて15分くらい。振り返ると、東京湾が背後に見えてきました。
「わっ、海だ!」と思わず声が出て、気分がフゥと軽くなります。

森の隙間から、浜金谷の街と東京湾

さらに登ると、海の広がりがさらに大きく!

ラピュラの壁と呼ばれる岩壁の展望台まで来ると、対岸の三浦半島、その向こうに富士山の姿まで見渡せました!

ちなみに、通称でラピュラの壁と呼ばれる場所は、房州岩を切り出した石切場の跡です。

ところで、多くのハイカーは石切場の跡や、その上にある日本寺を目指すのですが、登山口から登りはじめて最初の平坦地横にある、あじさい広場はスルーします。
たぶん観光案内所等で配っている鋸山のガイドマップに、「あじさい広場」と小さくしか書いてないからでしょう。

でもメインの登山道から、脇道を逸れてあじさい広場に下りると、ツリーハウスが2棟建っているんです。

もう、かなり前に建てられたもので、昨年まではハウスの中に入ることができましたが、今回訪れるとロープが張られ、進入禁止に・・・・・・。なので、外からちょっと覗いただけ。

でも、この場所は大きなクスノキがあって、とてもキモチのよい場所。
だから、ここでヨガをやってもよかったのですが、登りはじめてすぐということもあり、今回は上まで登って、岩舞台と呼ばれる石切場の跡のひとつでヨガをしました。

岩舞台は、特撮ものの撮影等で使われたこともある場所。
今回は、なにやらイベントが行なわれた痕跡が残るなかで、タオヨガを行ないました。

岩舞台は陽光が当たらない日陰なので、ちょっと寒かったのですが、それでも見上げると垂直な壁とその向こうに青い空があり、冬らしさをカラダで感じました。

下から見上げた、有名な地獄のぞき。そこに立つ人達を見て、「あれ、ボキッと折れたりしないのかな?」と不安になります。

岩舞台からは、その横にある観音洞窟へ。

さらに切通し跡を抜けて

1段がかなり高く急な石段を、「どこまで続くの?」というクレームを受けながら

ようやく東京湾を望む展望台へ!

展望台、先行の団体客さんたちがいて、はじめは居場所がなかったのですが、すぐに下山してくれたので、その後は、ゆったり、のんびり。

ベンチにバックパックを置いて、東京湾を撮影!

地球の丸さがわかる広がりのある風景が、ありました!

わずか300mの標高でも、障害物がないと、晴れ晴れします。

南は房総半島。地図通りの海岸線。ちょうど太陽がある方向には、伊豆大島もあるんです。

下から見上げた地獄のぞきを、今度は上から見下ろせます。

展望台からは、冬の低い陽光を受けて、私たちの影が地面に映っていました!

久しぶりのちょい山CLUB。
できるだけ空いている山を、少しだけ頑張って登り、タオヨガで体と心をリラックス。
今回は、コーヒー好きの私が昨年取材で訪れた麓のカフェ『香豆珈琲』でお茶をして、ゆったり気分で〆ました。

ここの空間、とても落ち着きます。そして一杯一杯ドリップしてくれるコーヒーが、とても美味しいんです。

帰りは、浜金谷から乗換なしで新宿まで行く臨時列車で。

新しい参加者さんは、常連さんの道具を見させてもらって、次回以降の参考にしていました。もちろん、アウトドア道具ライターの私からもアドバイスを送り、春のお花見ハイク参加の希望をいただきました。

是非、みなさんの参加もお待ちしています。
それでは、また山で会いましょう!

2020年4月11日(土)浅間嶺ハイクレポート

案内人のPONCHOです。

 

昨日、女性3名とヨガ講師のCHIKAKOの5名で
東京西部・檜原村の浅間嶺へとハイクしてきました。

f:id:cyoiyamaclub:20210411152157j:plain

浅間嶺へは、毎年4月の恒例ハイク。
近場、無名のこの山は、わざわざツアーで行く山ではないと思われているのか、
ちょい山で参加者を募集しても、毎回参加者ゼロが続いた不人気の山です。

f:id:cyoiyamaclub:20210411152950j:plain

でも、私はこの山の、人が暮らす里から、自然の色合いが濃くなる里山へ、
人が自然に折り合いをつけながら共存していこうといている雰囲気が
たまらなく好きなんです。

f:id:cyoiyamaclub:20210411153608j:plain

車道の間を縫う、民家と民家をつなぐつづら折れの細道。
その道端には、レンギョウニリンソウスイセンムスカリツツジ、スミレ、ヤマブキ・・・。春の彩りに、本当にココロが躍ります。

f:id:cyoiyamaclub:20210411154555j:plain

そして浅間嶺ハイクの目的は、この物干し台のシダレザクラです。
今年はサクラの開花、満開が早かったので、美しい姿を見ることを
諦めていたのですが、ちょうど満開! しかも透き通る青空の下で!!

私は10年以上、このシダレザクラに会いに来ていますが、
これだけ完璧な姿を見られたのは初めてです。

f:id:cyoiyamaclub:20210411155222j:plain

シダレザクラが満開の頃は、まだ新緑には早いのですが、
今年はサクラと新緑が同時期になる不思議な光景に包まれました。

f:id:cyoiyamaclub:20210411155659j:plain

なんでもない、青葉の頃の風景です。
でも、この日のような青葉の景色と出合えるのは、本当に稀です。

清冽な湧水のようにキラキラと輝き、湧き出る新緑。

なぜこの最高のタイミングにココにいることができるのか?

そんなことを考える時、私はこの自然に認められたのかもしれないと思うのです。

f:id:cyoiyamaclub:20210411161354j:plain

そして、自然は私になにを贈っているのかを想像します。

 

f:id:cyoiyamaclub:20210411161626j:plain

 ザワザワとした世の中だからこそ、
自分自身の内側にあるはずの、やさしさに気が付こう。

f:id:cyoiyamaclub:20210411170813j:plain
美しい風景を美しいと思えることは、当たり前ではありません。
美しい風景を美しいと思えるには、その美しさを受け取る用意が必要だと思います。

でも、用意ってなんでしょう? 

f:id:cyoiyamaclub:20210411163437j:plain

例えば今回のハイクの下山口の人里のバス停。
ココのシダレザクラは、檜原村でも人気の観光スポットです。

f:id:cyoiyamaclub:20210411163809j:plain

このシダレザクラを見に来た多くの人たちは、
バス停の正面に立った場所から、誰かがこのシダレザクラを紹介した方向から、
このシダレザクラを見るんです。
自分が今立っている場所は、正しい場所なのかを確認するように。

f:id:cyoiyamaclub:20210411164250j:plain

 でも、バス停という人の暮らしの中にある、このシダレザクラの風景は多面体です。
正面なんてないんです。

f:id:cyoiyamaclub:20210411165527j:plain

 見るという行動を、知っていることを確認することだけに限定しなければ、
私たちは自由な想像力に満ちるはずなんです。

f:id:cyoiyamaclub:20210411165847j:plain

それが、発見です。

f:id:cyoiyamaclub:20210411170621j:plain

 自分の目を、見たいものに限定しないこと。
それが、やさしさです。

春の風景が教えてくれているのは、そんなことなんじゃないかと思っています。

 

それでは皆さん、またどこかの山で会いましょう!

 

【募集締切】2021年4月10日(土) 奥多摩・浅間嶺 春を感じる花見ハイク&陽だまりヨガ

 

来月4月10日(土)に、これまでちょい山CLUBとChikakoのヨガクラスに参加された方限定で、ハイク&ヨガのイベントを開催いたします。

 

今回も歩くのは、その昔、奥多摩の最奥の村・檜原村と五日市を繋ぐ交易の昔道です。

最初と最後は急ですが、春の風景を写真でも撮りながらゆっくり進むので心配ありません。一度登り切れば、アップダウンも少なく平坦です。

ヨガは、休憩時にカラダを休め、後半の行程に備えてリフレッシュする目的です。ヨガをやったことがなくても、カラダが固くても問題ありません。

春の山のエネルギーにあふれた空気をカラダにいっぱい取り込みましょう。

 

 

登り途中の集落に咲く見事な枝垂桜

 

可憐なカタクリ

 

◆日時:2021年4月10日(土)

◆場所:奥多摩 浅間嶺

◆集合:8:00 JR五日市線 武蔵五日市駅(8:10のバスに乗ります)

◆対象者:登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安・・・という登山初心者さん

◆定員:6名(最少催行3名)

◆ツアー・イベント料金:8,000円(コーディネート&イベント代、ヨガレッスン代、お買い物相談代、1日山岳保険料)

※交通費、飲食代、温泉代等は各自負担となります

 

◆行程:武蔵五日市駅から路線バスにて払沢の滝下車。払沢の滝、田舎道を登り、浅間嶺付近の陽だまりでヨガ30分、昼食。

稜線を歩いて、数馬という集落に下りて、温泉、入浴後に路線バスにて武蔵五日市駅へ。解散

 

◆アクセス例

▼行き

06:46  新宿駅発 中央線 特別快速 ホリデー快速あきがわ1号 武蔵五日市行 

07:55  武蔵五日市駅着 820円

08:10  武蔵五日市駅(バス)発 急行[武蔵五日市駅~都民の森] 都民の森行 

08:27  本宿役場前(バス)着 430円

   徒歩 1.0 km (18 分)

08:44  払沢の滝

10:00 峠の茶屋

12:00 浅間嶺 ヨガ&ランチ トイレあり

13:00 浅間嶺発

    人里峠

15:50 数馬の湯着 解散

 

▼帰り

16:54(17:30) 檜原温泉センター 数馬の湯

16:56(17:32) 温泉センター バス乗車

17:53(18:24) 武蔵五日市駅着 960円

※温泉に入らない方は16:08分温泉センター発、17:00武蔵五日市駅着のバスがあります。

 

◆参加条件:レインウエア上下、ヘッドライト、バックパック(リュックサック)、フリースやダウンや化繊の防寒着、寒がりな方は手袋も。

 

◆装備:トレッキングシューズ、化繊のアンダーウエアー(コットンのTシャツはNG)。飲み水(1ℓ)、チョコやお菓子の行動食。小休止の際にも簡単に食べられるおにぎりやサンドイッチ。

ランチの時間が長くはないので、小休止の際にも簡単に食べられる、おにぎりやサンドイッチ、カップ麺等、簡単なものがよいです。
※当日はストーブで湯を沸かせるようにします。カップ麺やスープ、コーヒー等を召し上がりたい方は、ご利用ください。水は用意します。

 

◆予約:予約・お問合せ よりお申込みください。

 

 

◆お買い物相談とは?

ちょい山CLUBは、これから登山をはじめたい初心者さんに山を好きになってもらいたいので、一番の悩みどころの道具選びについて、メールのやりとりで、『お買い物相談』にのります。こうでなければ、いけない・・・という道具選びではなく、これでも、いい。こうしたものも、使える。この色がキレイなのはこのブランド。手持ちのアイテムに追加するのにぴったりのモノ・・・等々、どんな相談にもわかりやすく、お答えします。相談スタートはツアー・イベント料金の振込確認後翌日から、ツアー開催の前日までの受付となります。

 

◆雨天の場合:森歩きとなり、木々が雨を弱めてくれるので、小雨でもツアーは決行します。

  

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安・・・という山好き初心者さんのご参加をお待ちしております。

 

ちょい山CLUBホームページ

 

 

払沢の滝に向かう途中にある山の郵便局 

 

 払沢の滝

f:id:cyoiyamaclub:20170222234809j:plain

 

里山の春は豊か

 

 道祖神やお地蔵様も、このコースは見もの

f:id:cyoiyamaclub:20170222235132j:plain