『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

2019年4月20日・奥多摩『浅間嶺』ハイクレポート

案内人のPONCHOです。

都内とその周辺の桜が終わって、約2週間後。

奥多摩に位置する標高903mの浅間嶺は、桜が満開となる頃です。

今年は春の訪れが早そうだったので、前の週の13日にするか、

過去5年間、毎春に訪れている中で、もっとも満開になる確率の高い

20日前後にするか、最後まで迷いましたが、

結果、確率を重んじて20日に『浅間嶺ハイク』をすることにしました。

お陰様で、桜満開のハイクを楽しめました。

2013年の春に、浅間嶺の山頂付近の桜をはじめとする森は伐採され、

見晴らしはよくなりましたが、美しい桜の多くを見ることができなくなりました。

でも、山頂直下の浅間広場にある桜の古木は残っています。

それはそれは、見事な姿なのです。

目測で20~25mくらいはあり、山の上で見るその姿は、かなり存在感があります。

 

山頂付近も、伐採をまぬがれた桜が残っています。

桜とその向こう側の山並みを見つめていると、本当にキモチが和みます。

 

でも、『浅間嶺ハイク』でボクがオススメの桜は、

払沢の滝から浅間嶺へと登る途中にあります。

 

まずは払沢の滝への道。

これは古い郵便局の建物。

近づくと、なかなかのボロ屋ですが、

遠目に写真を撮ると、なんとも風情があります。

 

途中の土産物屋さん&カフェの建物も、不思議です。

 

払沢の滝周辺は、ヤマブキが満開でした。

 

そして払沢の滝です。

自然の美しさには、チカラがあります。

そのチカラを受け取ったボクらは、

美しさに満ちた創造力を発揮し、

世界をより美しくする責任と義務を果たさなければならないと感じるのです。

 

さて、見過ごしてしまいそうな山道の途中にも

春は美しさを贈ってくれています。

これはマムシグサ

 

ニリンソウ。途中、いろいろな場所で群落をつくって咲いていました。

 

新緑の青葉は陽光で透き通り、青い空によく映えます。

清々しい(すがすがしい)という言葉、漢字の意味を、よく理解できる景色です。

 

石垣の隙間を彩るスミレ。可憐なたくましさです。

 

共生する杉の木と若いツルの新緑。

見逃しては、見過ごしてはいけない小さな風景のなかで、

春の訪れに躍っています。

 

山を広く見れば、あんなところに桜の木々があったのだなぁと、

こんなにも桜の木々があるのだなぁと教えてくれます。

植林の山で、見るべきもののない山という固定観念が、

きっと、美しさとの出合いを邪魔していると思うのです。

 

さて、払沢の滝から山に入ってしばらく登ると、

山合いに、小さな集落があります。

昔話の世界から、現在まで続く春の里の息吹は、

そこが都心から1時間程しか離れていない場所であることを

キセキだと思わせます。

古い民家の庭の隅、物干し台のある場所に咲いた枝垂れ桜。

ボクがもっとも好きな桜です。

この桜に出合った時、「出合う」「出会う」ことの意味を考えた、

特別な場所、特別な桜です。

間もなく『ちょい山CLUB』をはじめて、

この桜を気の合う仲間たちの多くに、

見てもらいたい、感じてもらいたいと

毎年のように企画してきました。

でも、最初の年はトレーニングのし過ぎでぎっくり腰に・・・。

続く年は、参加者がなく・・・。

雨で中止という年もあり、今年初めて、皆さんと登ることができました。

そして出合ってから6年目にして、初めてスッキと晴れ渡る青空の下で、

この枝垂れ桜と合えました。

奥多摩の南の端。

なんでもない里山

メディアに取り上げられることもない桜。

でも、ボクはこの枝垂れ桜程、よい気を放つ桜に出合ったことがありません。

今回、参加してくれた方、お二人とも、

この桜の放つ「気」に、ココロがすっかり満たされたようでした。

 

ようやく「出合い」の意味をカタチにできたことに

ボクはコトバにならない悦びを得ました。

世界を美しくする責任と義務を、

少しだけ果たせたように思えたからです。

 

気持ちのよい森のなかで、ヨガもしました。

 

ポツンと一軒家も見ました。

 

美しい竹のトンネルもありました。

 

里山は春でした。

 

・・・春は、ボクらに告げていました。

 

当たり前に時間が過ぎる中で、

 

春の美しさに気が付いた人は、

 

ほんの少しだけ、時を止めて、その場に佇むでしょう。

その時、こんなことを思ってみては?

 

なにを見たか
それだけでなく
なにを見てこなかったか

なにを感じたか
もう少し心のなかを
深く探って
なにを感じていないのか

聞こえている音はなんだろう? 
風に乗ってきた香りはなんだろう?
自分が立っている場所を俯瞰して感じてみる

ほんの少しだけ時を止めるようにして佇んでみる

ゆっくりと目を閉じて大きく広く深呼吸してみる

そうしてゆっくり目を開けてみれば

きっと取り巻く世界は変わっているはず

それが春という季節なんです

 

それでは皆さん、またどこかの山で会いましょう!

 

【お問い合わせ先】 
HP:https://cyoiyamaclub.wixsite.com/cyoiyamaclub
✉ cyoiyama.club@gmail.com

 

『foot of the MOUNTAIN』のシェラカップのようなカタチの美しいボウル

案内人のPONCHOです。

昨年の秋、私が暮らす市川のショッピングモールで開催された工芸展で出合った

『foot of the MOUNTAIN』。

お皿やカトラリーもありましたが、

気になったのは、シェラカップのようなボウル。

富山の工房で、若い職人さんが、

ひとつひとつ削り出したものでした。

ハンドル部分も接ぎ木や接着せず、削った手間を惜しまないつくり。

材は、ウォルナットや山桜、楓など。

安全なガラス塗料や漆で仕上げられたものは木目が美しく、

マット仕上げのものは風合いが心地よいです。

お値段は7,400円~と、金属製のカップよりも高価ですが、

野外だけでなく、普段使いもしたくなる道具としての佇まいは、

木製、しかも削り出しならではのものだと感じます。

バックパックに吊せる木製カップを作りたかった」と職人さんが語る通り、

吊した際の美しさは、山を歩く旅人としての美しさをも演出してくれるでしょう。

1円でも安く・・・が当たり前の現在にあって、

こうした道具を使う意味は、他人との差別化とか自己満足とかではなく、

使う人、使う心持ち、使う場所の美しさを感じることにあると思います。

『ちょい山CLUB』で行く山で、このボウルの美しさに似合う山は、

5月に行く多摩川源流部です。

ツアーの詳細はコチラ

cyoiyamaclub.hatenablog.com

 

 

このボウル、下記で通販できるようです。

www.iichi.com

お気に入りの桜PHOTO

案内人のPONCHOです。

東京周辺の街の桜は、今日の強い風で終わりかもしれません。

でも、里や山はまだこれから。

今年はバタバタしていてスマホでしか桜が撮れませんでしたが、

これまで、里山や自宅近くの桜を撮影しに行った写真から

お気に入りのものを選んでみました。

来週開催の浅間嶺のコースの写真もあります。

たぶん、来週、いい頃です。

@千葉県市川市弘法寺

 

@千葉県市川市弘法寺

 

 

 

@浅間嶺へと向かう途中

 

@払沢の滝へ向かう途中

 

@浅間嶺へと向かう途中

 

@自宅近くの小さな公園

この写真が、自分が撮影した桜PHOTOでは一番のお気に入り

こういう桜の風景を見て、ボクは暮らしてきました