『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

2019年5月11日(土)松姫峠~鶴寝山~小菅の湯ハイク・レポート

案内人のPONCHOです。

今回は『ちょい山CLUB』定番のコース、松姫峠~鶴寝山でした。

これまでは鶴峠~奈良倉山~松姫峠~鶴寝山を巻いて~小菅の湯という

ビギナーにはちょっと長めのコースだったので、少しショートカット。

その分、ヨガとハンモックに揺られる時間を長めにして、

新緑の美しさを、これまで以上に味わってもらいました。

 

まずはヨガ。

『ちょい山CLUB』で行なうヨカはタオヨガという太極拳に似たヨガです。

カラダを円を描くように動かし、自然のチカラをカラダの内側に巡らせます。

これが本当に心地よいんです。

最後は瞑想、シャバアーサナ

40分のヨガの時間は、新緑の森のなかではあっという間。

「もう少し、長くやっていたかった」という声を多く頂いたので、

天候や場所に応じて、長くヨガができるように今後はさらに工夫してみます。

 

そしてランチはハンモックをベンチのように使って、ユラユラと。

 

『ちょい山CLUB』は、グループ登山になりますが、

ひとりの時間も大切にしたいと考えています。

だから、それぞれの距離感で、

それぞれの時間を過ごしてもらえたら、うれしいです。

 

ところで、このハンモック。

このブログでも以前に紹介したことがありますが、

『エクスペド』というスイスのアウトドアブランドのものです。

軽くて収納サイズはコンパクト。

これは『トラベル・ハンモック・プラス』というモデルで、吊り下げるためのロープとツリーハンガーという巻き付けた木にやさしい幅広形状のテープが付属しています。

価格は8,500円+税、コスパにすぐれたオススメのハンモックです。

他にもう少し大きめの1~2人用、もっと軽量なハンモックもラインナップされています。用途に応じて選ぶとよいと思います。でも最初のハンモックとしては、この『トラベル・ハンモック・プラス』がよいです。ボクも昨年から愛用しています。

詳細、購入は下のサイトで確認してください!

exped-jp.com

木に巻き付ける方法は、とても簡単です。

ツリーハンガーの端に付いているロープを輪のようにして通したり、

ロープに施された切れ込みに、結び目を通すだけ。

木と木の間隔、幹の太さに応じて、適当な高さになるように調整すればよく、

皆さん苦手なロープワークは不要なんです!

これだけで大丈夫!? と少し心配になるかもしれませんが、

体重が掛かると切れ込みがしっかり閉じるので、外れません。

シンプルな道具なので、自分なりにいろいろ張り方を工夫する楽しみもあります。

 

最後は、うつ伏せで体重を掛けて、ズレたり、落ちたりしないか確認。

これをしないでいきなり座ったり、寝転んだりして、万が一落下すると

とても痛い思いをするので、この確認は重要です!

 

ちなみに木に巻き付ける高さは160㎝くらい。木と木の間隔は両手を広げて

2.5~3倍分の間があると、ハンモックをちょうどよい高さに張れます。

 

ところでハンモックというと寝転んでユラユラというイメージが強いと思いますが、

今回紹介しているハイキング用のハンモックは少し低めに張って、

横座りしてベンチのように使うと、とても調子がよいです。

いや、ベンチというよりソファーと表現した方がよいかもしれません。

気持ちのよい風景を見ながら、ソファーのように気持ちいいハンモックに座って、

のんびりランチを楽しめば、インスタントな食事でも、いつも以上に美味しく感じられるから不思議です。

それに地面に座るより体にやさしく、ハイクの疲れも吹き飛びます!

 

もちろん寝転ぶのもサイコーです。

ハンモックの長辺に対して、少し斜め、対角線上に寝転ぶと、

心地よさはさらに増します!

ヨガの最後のシャバアーサナを、ハンモックでやったら、

もっと気持ちがよかったかもしれません。

今後、できるように考えてみます。

 

今回行った松姫峠付近は、美しい広葉樹の森。

ハンモックをするのにベストのロケーションなんです。

アクセスが悪いので、ハイカーの姿はほとんどありません。

だからゆっくりとした山、森の時間を過ごせます。

小鳥たちの楽しげな囀り、風のなかにあるふくよかな緑の香り、

流れる雲のやさしさ、芽吹いたばかりの葉を通って煌めく陽光、

暖かさにつられて湧き出た小虫の煩わしさも忘れてしまうほどです。

そんな時間の中でハンモックに揺られると自分が自然の一部になった感覚が強まり、

一層美しさを感じられるのです。

あぁ、山はやっぱり、本当に、いいところだなぁと思うのです。

 

 さて、約2時間、ヨガやハンモックで山や自然のチカラを体に巡らせた後は、

いよいよハイクのスタートです。

 

今回はこれまでのコースと違うため下山途中の大きなトチの木には会えませんが、

代わりにブナの大木が待っていてくれました。

昨年の台風や鹿の食害で弱っていたので、皆でパワーを贈りました。

 

歩き進め、ふと頭上を見上げみればカエデの新葉はかわいらしく

 

横に広がる斜面には、カラマツの針のような葉はいさぎよく

 

標高1300m付近の尾根道にまだ残っていた、

ミツバツツジヤマザクラの可憐さは、心が和みます。

 

夏のはじまりを感じさせる新緑の山道は、創造力を刺激。

この先には、どんな景色があるのだろう? とワクワクさせてくれます。

 

ボクたちは、本当に素敵な星で生きているんですね。

 

参加された皆さんは、どんなことを感じていたのでしょう。

 

昨年の秋に落ちた葉に埋め尽くされた山道のフカフカを、

足裏で感じながら、やさしい気分になれたでしょうか?

 

 

美しい風景に出会ったことを、誰に、どのように伝えるのでしょう。

 

自然がつくりだした不思議に出会うと、無邪気になれる自分をどう思ったのでしょう。

 

山に満ちている柔らかく豊かな空気に浸透して、

ボクたちのなかにある自然を意識できたでしょうか?

 

今回も素敵な山時間を共に過ごせて、よかったです。

ありがとうございました。

それでは皆さん、またどこかの山で会いましょう!

 

www.cyoiyamaclub.com

 

【募集締切】2019年6月22日(土) 富士山麓双子山~御殿場口ハイク&富士見ヨガ

案内人のPONCHOです。

6月22日は暦の上では夏至入りします。

1年で昼間が一番長い日に、水ヶ塚公園~双子山~御殿場口を歩きます。

 

今回は前半の幕岩山までは新たなルートです。 

行程は約5.5キロ、登山地図の参考タイムで3時間半程のルートです。

 

御胎内~幕岩、幕岩~双子山手前の四辻までは、少し急ですが、

ビギナーでも楽しく登れるルートを設定しました。

双子山~御殿場口までは砂礫の下り。

ジェットコースターのように、走り下ることもできます!

 

砂礫帯を登るのがツラいと

参加者の皆さんが声を揃えていたので

今年はコースを逆回り&変更して、歩きやすさを優先しました!

 

さて、はじまりは樹海を彷彿させる戻り濃い原生林からはじまる須山下山歩道。

あまり知られていませんが、この原生林はとても美しい森です。

今年は御胎内と呼ばれる溶岩洞穴の祠を経由して行くルートに変更して登ります。

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幕岩付近までは樹林帯。そこからは富士山らしい砂礫の道。

写真の背景に見えてるのが双子山です。

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 双子山付近からは、晴れていればこんな清々しい景色を見られます!

 

幕岩山頂。前回は雲より上に位置していました。

 

この写真の背景の山が富士山です!@御殿場口付近

遠くから眺める富士山とは、ちょっと趣が違います!

 

富士山というと混雑するトレイルを想像すると思いますが、

このルートはハイカー少なめです。

真夏ですが、標高は2000mちょっと。

天気が悪かったり、風が強く吹けば、

涼しいどころか寒さを感じます。防寒着の携帯は必須です。

 晴れ渡る空が広がったら、紫外線対策に日焼け止めやサングラスも必要です。

2000mを越える山は、寒暖両方の装備が必要となります。

 

ハイクの模様のスライドショーは下↓になります。

今回はこのルートとは逆、水ヶ塚公園から御殿場口新五合目に向かいます。

静かな低山ハイクとタオヨガをMixしたツアーイベント『ちょい山CLUBの富士山麓・双子山ハイクmovie #ハイキング #双子山 #富士山 #hiking #mt.Fuji #mt. Futago #山動画  #mountain #movie





◆日時:2019年6月22日(土)
◆場所:富士山山麓 水ヶ塚公園~双子山~御殿場口新五合目
◆集合:8:20 御殿場駅 北側「富士山口」バスターミナル

◆解散:16:15頃 御殿場駅

◆対象者:登山をはじめたい、ひとりで行くのは不安・・・という登山初心者さん、

いつかは富士山に登頂してみたい方の砂礫歩きの足慣らしに
◆定員:6名(最少催行3名)
◆ツアー・イベント料金:8,000円(コーディネート&イベント代、ヨガレッスン代、お買い物相談代、1日山岳保険料含む)
御殿場駅、御殿場口新五合目、水ヶ塚公園への交通費、飲食代等は各自負担です。

◆アクセス例:
往路
06:40 新宿駅発 小田急小田急ロマンスカー 特急 ふじさん1号 御殿場行 
08:13 御殿場駅

08:35 御殿場駅発 富士急行バス 水ヶ塚公園往復きっぷ 1750円を現地にて購入
09:30 水ヶ塚公園着 

復路
15:15 御殿場口新五合目発 富士急バス 
15:45 御殿場駅

16:46 御殿場駅発 小田急・特急ふじさん12号 新宿行 
18:27 新宿駅

※特急ふじさん号の切符は、事前に予約、購入してください。
※富士急バスは、御殿場駅~水ヶ塚公園往復チケット購入で1750円となります。御殿場駅のバスのチケット売り場で購入ください。

●ハイキング・スケジュール
09:45 水ヶ塚公園出発 ※トイレ・売店あり

10:30 御胎内 

11:30 幕岩

12:45 双子山

ランチ(30分)&ヨガ(30分)

13:45 双子山発

15:00 御殿場口新五合目 トイレあり

15:15 バス乗車 ※富士山登山者が多い場合、バス混雑が予想されます。

          予めご了承ください。

16:15 御殿場駅

 

 

予約:Contactよりお申込みください。

 


◆参加条件:レインウエア上下、ヘッドライト、フリースやダウンや化繊の防寒着、サングラス、バックパック(リュックサック)、トレッキング・シューズを装備。

※登山道の多くは砂礫でズルズルと滑りやすく歩きづらいです。体力温存のためにトレッキングポールをお持ちの方は、持参ください。先着3名様までは、貸出も可能です。


◆装備:水(最低1リットル)、チョコやお菓子等の行動食。
ランチの時間が長くはないので、小休止の際にも簡単に食べられる、おにぎりやサンドイッチと簡単なおかずがよいです。

※当日はストーブで湯を沸かせるようにします。カップ麺やスープ、コーヒー等を召し上がりたい方は、ご利用ください。水は用意します。

 

◆お買い物相談とは?

装備するウエアや道具選びに迷い解消のため、アウトドアや登山雑誌で執筆、スタリングしてきた経験を活かし、案内人 PONCHO/志田がメールでご相談にのります! 欲しいアイテムに合わせて、こんなウエアや道具がオススメという解説つきのリスト等も返事します。相談はツアー料金振込確認後、翌日からツアー開催前日までです。

 

◆雨天の場合:森歩きとなり、木々が雨を弱めてくれるので、小雨でもツアーは決行します。

 

登山をはじめたい、一緒に行く人がいない・・・という山好き初心者さんのご参加お待ちしております。

 

ちょい山CLUBホームページ

2019年4月20日・奥多摩『浅間嶺』ハイクレポート

案内人のPONCHOです。

都内とその周辺の桜が終わって、約2週間後。

奥多摩に位置する標高903mの浅間嶺は、桜が満開となる頃です。

今年は春の訪れが早そうだったので、前の週の13日にするか、

過去5年間、毎春に訪れている中で、もっとも満開になる確率の高い

20日前後にするか、最後まで迷いましたが、

結果、確率を重んじて20日に『浅間嶺ハイク』をすることにしました。

お陰様で、桜満開のハイクを楽しめました。

2013年の春に、浅間嶺の山頂付近の桜をはじめとする森は伐採され、

見晴らしはよくなりましたが、美しい桜の多くを見ることができなくなりました。

でも、山頂直下の浅間広場にある桜の古木は残っています。

それはそれは、見事な姿なのです。

目測で20~25mくらいはあり、山の上で見るその姿は、かなり存在感があります。

 

山頂付近も、伐採をまぬがれた桜が残っています。

桜とその向こう側の山並みを見つめていると、本当にキモチが和みます。

 

でも、『浅間嶺ハイク』でボクがオススメの桜は、

払沢の滝から浅間嶺へと登る途中にあります。

 

まずは払沢の滝への道。

これは古い郵便局の建物。

近づくと、なかなかのボロ屋ですが、

遠目に写真を撮ると、なんとも風情があります。

 

途中の土産物屋さん&カフェの建物も、不思議です。

 

払沢の滝周辺は、ヤマブキが満開でした。

 

そして払沢の滝です。

自然の美しさには、チカラがあります。

そのチカラを受け取ったボクらは、

美しさに満ちた創造力を発揮し、

世界をより美しくする責任と義務を果たさなければならないと感じるのです。

 

さて、見過ごしてしまいそうな山道の途中にも

春は美しさを贈ってくれています。

これはマムシグサ

 

ニリンソウ。途中、いろいろな場所で群落をつくって咲いていました。

 

新緑の青葉は陽光で透き通り、青い空によく映えます。

清々しい(すがすがしい)という言葉、漢字の意味を、よく理解できる景色です。

 

石垣の隙間を彩るスミレ。可憐なたくましさです。

 

共生する杉の木と若いツルの新緑。

見逃しては、見過ごしてはいけない小さな風景のなかで、

春の訪れに躍っています。

 

山を広く見れば、あんなところに桜の木々があったのだなぁと、

こんなにも桜の木々があるのだなぁと教えてくれます。

植林の山で、見るべきもののない山という固定観念が、

きっと、美しさとの出合いを邪魔していると思うのです。

 

さて、払沢の滝から山に入ってしばらく登ると、

山合いに、小さな集落があります。

昔話の世界から、現在まで続く春の里の息吹は、

そこが都心から1時間程しか離れていない場所であることを

キセキだと思わせます。

古い民家の庭の隅、物干し台のある場所に咲いた枝垂れ桜。

ボクがもっとも好きな桜です。

この桜に出合った時、「出合う」「出会う」ことの意味を考えた、

特別な場所、特別な桜です。

間もなく『ちょい山CLUB』をはじめて、

この桜を気の合う仲間たちの多くに、

見てもらいたい、感じてもらいたいと

毎年のように企画してきました。

でも、最初の年はトレーニングのし過ぎでぎっくり腰に・・・。

続く年は、参加者がなく・・・。

雨で中止という年もあり、今年初めて、皆さんと登ることができました。

そして出合ってから6年目にして、初めてスッキと晴れ渡る青空の下で、

この枝垂れ桜と合えました。

奥多摩の南の端。

なんでもない里山

メディアに取り上げられることもない桜。

でも、ボクはこの枝垂れ桜程、よい気を放つ桜に出合ったことがありません。

今回、参加してくれた方、お二人とも、

この桜の放つ「気」に、ココロがすっかり満たされたようでした。

 

ようやく「出合い」の意味をカタチにできたことに

ボクはコトバにならない悦びを得ました。

世界を美しくする責任と義務を、

少しだけ果たせたように思えたからです。

 

気持ちのよい森のなかで、ヨガもしました。

 

ポツンと一軒家も見ました。

 

美しい竹のトンネルもありました。

 

里山は春でした。

 

・・・春は、ボクらに告げていました。

 

当たり前に時間が過ぎる中で、

 

春の美しさに気が付いた人は、

 

ほんの少しだけ、時を止めて、その場に佇むでしょう。

その時、こんなことを思ってみては?

 

なにを見たか
それだけでなく
なにを見てこなかったか

なにを感じたか
もう少し心のなかを
深く探って
なにを感じていないのか

聞こえている音はなんだろう? 
風に乗ってきた香りはなんだろう?
自分が立っている場所を俯瞰して感じてみる

ほんの少しだけ時を止めるようにして佇んでみる

ゆっくりと目を閉じて大きく広く深呼吸してみる

そうしてゆっくり目を開けてみれば

きっと取り巻く世界は変わっているはず

それが春という季節なんです

 

それでは皆さん、またどこかの山で会いましょう!

 

【お問い合わせ先】 
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