生命力は
淡い光に
宿る
花や樹
虫や鳥
土や岩
風、そして気
それぞれは
無関心を装っているけれど
世界が淡い光に包まれると
心地よい音色を響かせる
気が付けば
私の心臓も
その音色に共鳴し
淡い光に溶けていったんだ
私の時間、イナゴの時間
この惑星に棲むイキモノは
同じリズムで暮らしている
そう思いがちだけれども
私が過ごしたことのある
極北と南洋と極東とでは
時間の流れは同じでも
時間の感じがまるで違った
たぶんきっと
アナタとカレラとワタシは
異なる時間を生きている
同じ世界にいても
それぞれが
違う時間を生きている
出会えること
別れて会わなくなること
そこには
時間の違いがある
今日
久しぶりにイナゴを見つけて
そんなことを思った
今日の私は
イナゴの時間に近いのだろう