『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

2023年9月30日『奥高尾・景信山ナイトハイク&月見ヨガ』レポート

案内人のポンチョです。

中秋の名月の翌日のナイトハイクと月見ヨガのレポートです。

 

東京近辺の日の入りは17時27分。月の出は19時1分。

月齢は15日。

満月は前日でしたが、

この日も、まだまだま~るいお月様が、

見られるはず!

きっと、そのはず! 

でも1週間前の天気予報は雨、

3日前は曇り、

前日は雲多めの晴れ間。

午前中は雨・・・・・・。

いつもは、それほど気に留めていない月の姿も

ハイクが近づくと「見られますように!」と

気になっていたと参加者の方が話していました。

 

気温は夏の名残、湿度も高く、皆さんシャワーを浴びたように汗だく・・・・・・。

それでも、景色が開けると、ヘコたれ気味の気分も上がります。

 

景色だけでなく、道沿いの秋らしい小花も、ココロを和ませてくれます。

釣舟草。見たまま。山で風に揺れる釣舟。白や黄色等、いろんな色があるそうです。

シモバシラ。冬には根元に大きな氷の結晶ができる植物です。

シラヤマギク。可憐、儚い雰囲気が、園芸種の菊と違います。

こんな秋も、チカコは見つけました!

いよいよ日没。

そして、景信山に予定通りに到着!

 

月が姿を見せてくれるまで、ヨガ。

八王子、東京、神奈川の夜景を眺めながら、

ココロを静かに。

深く、やさしく、

カラダを見つめる時間。

約30分のヨガを終えた直後。

低い雲からお月様が顔を出してくれました!

薄い光が、どんどんと丸みを帯びていきました。

「あれ、月かな?」

「月だ!」

「月だよ」

「わぁ、こんなにキレイに見られるなんて!!」

 

願いが叶うと、やっぱりうれしいものです。

自分たちにはどうにもならないもの。

それが山の天気なら、「受け入れられた」気分になります。

「また、来なさい」と言われているように感じます。

 

そして暗闇のなかの帰り道。

一歩間違えると転げ落ちるかもしれない、不安。

でも、夜の山を歩く貴重な体験に対する、ワクワク。

それは、子供の頃の感情に似ています。

不安とワクワク。そんな毎日でした。

 

ヨガをして、月を見て、夜の山道を歩く。

山を下りた後のみなさんの安堵感、

そして高揚感。

自然と溢れる笑顔と、テンション高めの声。

一緒に山ジカンを楽しめて、よかったです。

 

また、山で会いましょう!!

2023年7月9日 富士山・須山口登山道 樹海と砂礫ハイク・レポート

こんにちは!

案内人のポンチョです。

昨日、7月9日に開催したツアーイベントの写真をまとめました。

 

御殿場駅周辺は、登山前も下山後も、視界10mもない濃い霧の中。

しかも御殿場口新五合目、水ヶ塚公園行きのバスが、なんと翌10日から運行になっていたことに前日夜に気が付き、急遽タクシーを予約しての開催に・・・・・・。

とはいえ、旅のトラブルを、大きなトラブルにしないのが、私の役割。
登山口付近からは霧もなく、バスより快適なタクシー移動で快適。

途中の幕岩では、強いにわか雨にも遭遇しましたが・・・・・・、
そんな雨も見越して、タープを用意しておいたので、30分程タープ下で雨をやり過ごし、「こんな雨も、いいよね」と、参加した方々に言って楽しんでもらいました。

 

結果、目的地の双子山&宝永山下では晴れ間が現われ、他のハイカーが誰もいない砂礫広場でのヨガでは、富士山を取り巻く自然のエネルギーを全身で感じました!

 

しばらく目をつむって寝転んだ後、目を開けると、青空は雲に消されて、今度は霧の中! 刻々と変わる自然の変化に驚き、chikakoがリードするヨガで、足を広げて頭を下げて脱力。逆さになった風景の新鮮さにも、また驚き、富士山のエネルギーを感じ、この標高約1600mの場所に到着するまで、息が苦しかったという参加者さんからは
「ヨガで呼吸が深くなったからなのか、登りと全然違う身体になったみたいで、息が軽い!」と、さらなる驚きを感じたようです。

 

そう、「変化」といえば、今回のコースは、森の変化も大きいんです。

人工林と自然林が入り交じった森の風景は、見ていて飽きないものでした。

 

最初は、薄暗い鬱蒼とした森からはじまりました。

間もなく、苔むした森に。

その苔の森は、湿度が高くて蒸し暑さを感じましたが、苔を近くで見ると、瑞々しさに満ちた小さな森になっています。

ぬかるみが残っていた道には、タヌキらしき足跡が残っていて、この場所を歩き回っているのはニンゲンだけではないことを気付かせてくれます。

 

さらに進むと、倒木が増え、森は明るさを増し、差し込んだ光に照らされたヤマボウシの花が、私たちに元気を与えてくれました。

枯れた木には、キノコの団地。

 

幹の細かった木々は、やがて年月を重ねた太い木々の世界に変わります。

標高を上げると、再び木は細くなり・・・・・・

 

さらに標高を上げると、幹が白いブナやシラカバが増えてきて・・・・・・

 

森林限界付近では、低いカラマツの林、そして草原になりました。

 

森に覆われて見えなかった空が、森林限界付近から大きく顔を出します。
ほんの少し前まで強い雨を降らせた雲は切れ、青空が覗いていました。

 

そして双子山の上には、渦を巻いているようにも見える、笠雲が!

吸い込まれそうにも思えるし、宇宙のパワーを地上に注いでいるようにも見えます。

 

今回は初参加の方が2人を含む5人の方が参加してくれました。
歩行距離8.7キロ、休憩、ヨガの時間も含めて約5時間30分のハイク。
登りの最後には、「ちょい山じゃない・・・・・・」という声も聞こえましたが、
ヨガを終えてからは元気になったみたいで、下山後は登る前よりも大きな笑顔が見られたので、安心しました!

 

それでは皆さん、またどこかの山で会いましょう!

 

2023年1月9日(祝)新年・鋸山ハイクレポート

案内人のポンチョです。

久しぶりに開催した『ちょい山CLUB』は、千葉・南房総の鋸山。
まだ菜の花の季節ではありませんが、しかし陽射しはおだやか、風もなく、
冬でも暖かい房総の山を満喫してきました。

東京湾を望む展望台

鋸山は山頂に展望がないので、その手前にある東京湾を望む展望台が目的地。
展望台の標高は約300m。誰でも気軽に登れる山ですが、海沿い、そして採石場だった山の風景は、個性的です。

今回の参加者は、ちょい山の常連さんとご新規さんの2名。
本当はあと2名参加予定だったのですが、昨今の事情で急遽断念・・・・・・。
次回、春の花見ハイクの参加を、お待ちしています!

さぁ、それでは出発です!

登山口からしばらく続く急階段

鋸山は、房州岩という主に建築資材に使われた凝灰岩の採石場として1985年頃まで活用された山。
山頂の標高は329.5m。高尾山が599mなので、かなり低い山ですが、日本で一番平坦な県、千葉県の最高峰です。

今回の目的地の東京湾を望む展望台までは、JR浜金谷駅から約3km。
簡単な山に思えますが、階段、石段が急な場所が多く、息が切れるところが何カ所かあります。

急な石段は岩を削ってできています

石段を近くで見ると、石を並べたのではなく、削ったことがよくわかります。

登りはじめて15分くらい。振り返ると、東京湾が背後に見えてきました。
「わっ、海だ!」と思わず声が出て、気分がフゥと軽くなります。

森の隙間から、浜金谷の街と東京湾

さらに登ると、海の広がりがさらに大きく!

ラピュラの壁と呼ばれる岩壁の展望台まで来ると、対岸の三浦半島、その向こうに富士山の姿まで見渡せました!

ちなみに、通称でラピュラの壁と呼ばれる場所は、房州岩を切り出した石切場の跡です。

ところで、多くのハイカーは石切場の跡や、その上にある日本寺を目指すのですが、登山口から登りはじめて最初の平坦地横にある、あじさい広場はスルーします。
たぶん観光案内所等で配っている鋸山のガイドマップに、「あじさい広場」と小さくしか書いてないからでしょう。

でもメインの登山道から、脇道を逸れてあじさい広場に下りると、ツリーハウスが2棟建っているんです。

もう、かなり前に建てられたもので、昨年まではハウスの中に入ることができましたが、今回訪れるとロープが張られ、進入禁止に・・・・・・。なので、外からちょっと覗いただけ。

でも、この場所は大きなクスノキがあって、とてもキモチのよい場所。
だから、ここでヨガをやってもよかったのですが、登りはじめてすぐということもあり、今回は上まで登って、岩舞台と呼ばれる石切場の跡のひとつでヨガをしました。

岩舞台は、特撮ものの撮影等で使われたこともある場所。
今回は、なにやらイベントが行なわれた痕跡が残るなかで、タオヨガを行ないました。

岩舞台は陽光が当たらない日陰なので、ちょっと寒かったのですが、それでも見上げると垂直な壁とその向こうに青い空があり、冬らしさをカラダで感じました。

下から見上げた、有名な地獄のぞき。そこに立つ人達を見て、「あれ、ボキッと折れたりしないのかな?」と不安になります。

岩舞台からは、その横にある観音洞窟へ。

さらに切通し跡を抜けて

1段がかなり高く急な石段を、「どこまで続くの?」というクレームを受けながら

ようやく東京湾を望む展望台へ!

展望台、先行の団体客さんたちがいて、はじめは居場所がなかったのですが、すぐに下山してくれたので、その後は、ゆったり、のんびり。

ベンチにバックパックを置いて、東京湾を撮影!

地球の丸さがわかる広がりのある風景が、ありました!

わずか300mの標高でも、障害物がないと、晴れ晴れします。

南は房総半島。地図通りの海岸線。ちょうど太陽がある方向には、伊豆大島もあるんです。

下から見上げた地獄のぞきを、今度は上から見下ろせます。

展望台からは、冬の低い陽光を受けて、私たちの影が地面に映っていました!

久しぶりのちょい山CLUB。
できるだけ空いている山を、少しだけ頑張って登り、タオヨガで体と心をリラックス。
今回は、コーヒー好きの私が昨年取材で訪れた麓のカフェ『香豆珈琲』でお茶をして、ゆったり気分で〆ました。

ここの空間、とても落ち着きます。そして一杯一杯ドリップしてくれるコーヒーが、とても美味しいんです。

帰りは、浜金谷から乗換なしで新宿まで行く臨時列車で。

新しい参加者さんは、常連さんの道具を見させてもらって、次回以降の参考にしていました。もちろん、アウトドア道具ライターの私からもアドバイスを送り、春のお花見ハイク参加の希望をいただきました。

是非、みなさんの参加もお待ちしています。
それでは、また山で会いましょう!