『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

2020年11月14日(土)伊豆大島・三原山ハイク・レポート

案内人のPONCHOです。

今回はちょい山CLUB発の離島でのイベント。

伊豆大島三原山ハイクレポートです。

 

前泊して参加、イベント後に後泊、そして前日フェリー発大島早朝着で午後2時35分出港の高速船で帰京する0泊2日の弾丸組と、それぞれの都合に合わせて、全5名が参加してくれました!

 

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大型客船あぜりあ丸が大島・岡田港に到着した時間は、6時。
雲ひとつない空は朝焼けして、朱色と濃紺のグラデーション。

その美しさは、大島に歓迎されている気分です。

 

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三原山山頂の少し手前、大島温泉ホテルからスタート。

すぐに樹海と呼ばれる森歩き。
伊豆の天城山になるアセビに似た木々のトンネル。
伊豆大島のすぐ隣は伊豆半島、植生が似ています。

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そしてトンネルを抜けると、朝陽を受けたススキ野原です。
多くのススキ野原は観光客で混雑していますが、
早朝ということもあって、この美しさを私たちだけで満喫できました。

 

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 そしてススキ野原の向こうには、凛とした青い空の衣を纏った三原山です。
しかし「あそこに登るんですよね? 随分遠くないですか?」
という不安の声が聞こえてきました・・・。

 

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歩く程に、景色は次々と変化していきます。
ココ三原山は、島の中心部にギュッと大地の変化が詰め込まれています。

 

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ススキ野原の中に、溶岩の奇岩群が現われてました。

光と影、破壊と再生、諸行無常・・・。

なにかが現われるまでの、ほんのひととき。

地球、または宇宙の途方もない時空の流れを想えば、

私たちも、この自然も、ほんのひとときを表現するものなのです。

 

 

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ススキの穂のキラキラと

吹き抜ける風の間を

私たちの笑顔が揺れていました。

 

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空と大地と海。
美しさに抱かれるシアワセ。

 

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小さな島の中で、星を意識する瞬間が続きました。
私たちが暮らすトーキョーのすぐ傍に
私たちが忘れてしまった
しかしとても大事な感覚がありました。

 

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高度を上げていくと、 遂に噴火口が見えてきました。
1986年の噴火以降も、この火山はまだまだ活動を続けているのです。

 

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トレイル脇に水蒸気が上がっている場所が。
そっと触ってみると、ほんのり、あたたかい。
温泉のようです。
生きている地球を、触れて確かめられます。

 

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 そして噴煙が上がるすぐ上を、歩けます。
お願いだから、今噴火するのだけはやめてね・・・
そう思いながら、進みました。

 

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内輪山の上を歩けば
相模灘の向こうに伊豆半島、富士山、丹沢、房総半島を見渡せます。
そして遠くには南アルプスの山並みも!

特に海越しに見る富士山の姿は新鮮。
海の広がりのせいか、なんだか少し小さく、低く見えます。

 

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地球内部のエネルギーが放出される火口。

そこはやはり時の流れが、麓や街とは違います。

エネルギーを放出しているはずなのに

私たちのちっぽけな悩みや邪念を

吸い込んでいるようにも思えます。

ただそばに立つだけで

気分がキレイさっぱりしてくるから、不思議です。

 

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さぁ、今度は砂漠へと下ります。

PONCHOが道を間違えて、少し遠回りしましたが・・・。

 

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大島は『ジオパーク』という名前が付いていますが、まさにジオラマ的。
少し移動すると、まるで違う風景が待っています。

 

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ココは幻の池。等間隔に並べられたような石と岩。
意志があるような、自然の造形。
不規則な規則性。
私たちが心地よいと感じる距離感。

 

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地球を感じる大きな時間の流れが、目の前に広がっていました。
広い視野は、遠い目線を生み、今なぜココにいて、これからどこへ向かうべきか、
ぼんやりと考えるきっかけを与えてくれたようです。

私の場合なら、もっと多くの風景を見なければならない!

 

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私たちは美しい景色の一部でした。

 

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私たちは光の波のなかを泳いでいたのでした。

 

 

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私たちは感じることを改めて学びました。

 

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私たちは地球のエネルギーを間違いなく取り込みました。しかも、強く!

 

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街に下りてきて驚いたのは、
街に流れている時間と
自分の中の流れている時間が
すっかり違っていたことでした。
ジンセイが変わるかどうかなんてわかりません。
でも、今回の山旅で、私たちにとって大事なものはなにか。
それが、これまでよりくっきりしたことは確かだと思います。

 

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また、どこかの山で、素晴らしい時間を共有しましょう!!