『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

2024年6月9日 久しぶりの奈良倉山~松姫峠~巨樹のみちハイクレポート

こんにちはポンチョです。

6月9日にちょい山CLUBで行った、山梨県小菅村多摩川源流の森でもある、奈良倉山~松姫峠~巨樹のみちのハイクレポートです。

春に行ったレポートが書けてなくて申し訳ありませんが・・・・・・。

 

カラッとした晴れではありませんでしたが、薄曇りだから見られるグリーンもあるんです。

今回は、新緑の若々しさと、しっとりとした風景に包まれた山旅となりました。

 

今回のコースは、北側が東京へと流れる多摩川、南側が神奈川の相模川へと通じる、分水嶺。ココは南側なので、相模川へと流れ落ちていく斜面です。

 

奈良倉山山頂からは富士山が見られるのですが、今回は富士見ならぬ雲見でした。

しかし稜線上のコースは、林道になっている場所もあり、グループで歩くのにちょうどよい感じです。

 

遠くの山で雨雲が湧いて来た頃、私たちが進む山も少ししっとりとした空気に包まれはじめました。

包まれたといえば、野鳥の心洗われる透明な鳴き声も森の風景のアクセント。私たちが歩き進んでいると、警戒音のようなヂッヂッという短い鳴き声を発し、通り過ぎると美しく流れるような歌声を、森に響かせていました。

 

松姫峠から少し登った美しい森の広場で、森ヨガです。
積み重なり、圧縮された落ち葉の絨毯は、スポンジのようにフカフカ

そして高い場所で遠く広くあたりを見渡している葉たちは、吹き抜ける風と会話をするようにカサコソ。

私たちはそんなやさしい森のなかで、深く深く深呼吸してス~ハ~。

森の景色の一部になりました。

 

ヨガのあとは巨樹のみち。ほんの少し雨に降られましたが、巨樹の葉っぱが天然の傘となってくれ、ほとんど濡れることがありませんでした。

その巨樹のみち、巨樹の森の最後に登場するのが大トチの木です。

 

動き出すのではないか?と思えるくらいに幹は巨大。

身体を反らして見上げるほど。

でも推定樹齢は650年程だそう。地球という生命で考えると、ほんの少し前。

時代でいうと室町時代の前、南北朝時代

 

650年という年月は、写真に収まりきらない大きさでした。

 

巨木のあとは、多摩川へと流れ落ちる沢沿いを延々と下ります。

 

下るほどに、チの木が低くなってきて、独特な形状の葉っぱを間近で見られました。

5~7枚の葉が分かれているように見えるけれども、これで1セット。新緑の緑は華やかで、フワンと音が聴こえてきそうな気配があります。

 

沢の清水を活かしたワサビ田が近づいてきましたが・・・・・・残念ながら、以前のように手入れをされているところはわずかに。

稜線にあったブナやトチの木の巨樹たちが蓄えた雨水が、山の途中からしみ出て、再び岩の下を通って姿が見えなくなり、再び小さな流れが出てきて、小さな沢がいくつも合流して、山のなかに軽やかで涼やかな音を奏でていました。

 

今回は薄曇りではじまり、ポツポツ雨もやってきました。

でも、しっとりとした緑の回廊、皆の表情をやさしくする水の音色、生命力にあふれた巨樹の佇まいがあり、最後まで心地よい山旅ができました。

参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

また、山で会いましょう!