『ちょい山CLUB』

低山ハイクとヨガをMIXしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の主宰ライター・ポンチョの日記

登山をはじめたい、ひとりで登るのは不安 ・・・という山好き初心者を対象にした、首都圏近郊の低山歩きとヨガをMIXしたツアー・イベントです。 初心者の方を事前準備からサポートし、登ってみたいと思っていた山に一緒に登り、見たことのない風景、木々や山々との一体感を味わえる、ツアー・イベントを提供しています。 参加申込後、山歩きで揃えるべき基本的なウエアや道具、今持っている道具は使えるの? など、選び方の基本やアイテムの解説・リストをお教えする【お買い物相談】の特典が付きます! ひとりでは楽しめないと思っていた山を『ちょい山CLUB』で存分に楽しんで下さい!

ちょい山CLUBの6月~10月のスケジュールです!

ちょい山CLUB、ヨガ担当 Chikakoです。

 

今日は55日こどもの日、二十四節気の「立夏」に入りましたね。

桜も終わって新緑が鮮やかな季節到来。外での活動がきもちよいです。

 

20176月~10月のスケジュールが決まりました。

夏季の低山は暑いので少々遠い山へ行きます!

詳細は後日お知らせします。

 

 

【6月】 ◆10日(第2土曜):金時山@神奈川県 料金:8,000円

 

【7月】 

◆16日(第3日曜):奥日光@栃木県 料金:8,000円

◆23日(第4日曜):富士山五合目・双子山@静岡県 料金:8,000円

 

【8月】

◆11日(第2金曜・山の日):北八ヶ岳@長野県 料金:8,000円

◆27日(第4日曜):浅間山外輪山@群馬県 料金:8,000円

 

【9月】 

◆9日(第2土曜):ナイトハイク高尾山@東京都 料金:8,000円

◆23日(第4土曜・秋分の日):大菩薩嶺山梨県 料金:8,000円

 

【10月】 

◆1日(第1日曜):浅間嶺@東京都 料金:8,000円

◆22日(第4日曜):七ツ石山@東京都 料金:8,000円

 

 

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 昨年の北八ヶ岳ハイクの一場面@麦草峠至近の茶水池

 

 

 

 

【募集中のツアー・イベント】

  

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✉ cyoiyama.club@gmail.com

2017年5月3日 奈良倉山ハイク・レポート

ちょい山CLUBのイチオシの山。

鶴峠~奈良倉山~鶴根山~小菅の湯のルートに行ってきました。

昨年は春の新緑、秋の紅葉時期に開催。

周囲の山は、G.W.や紅葉狩りでごった返していますが、

ココは本当に静かで、特に春の新緑時期はキモチのいい山歩き、

そして山ヨガを楽しめます。

 

今回の参加者はおふたり。

おひとりは、昨年もこの奈良倉山のツアーに参加いただき、

この山をとても気に入ってくれて、ボクもうれしくなりました。

もうおひとりは、奈良倉山は初めてでしたが、

静かさと森の美しさを歩いている途中に何度も口にしてくれ、

そうでしょう、そうでしょうと、

ボクのものでもないのに、自慢したいキモチになりました。

 

スタートはJTが管理する水源の森から。

JTが植林、間伐を行っている森です。

ボクが初めて訪れたのは、もう10年近く前ですが、

少しずつ木々が大きくなったり、間伐されたり、景色が変わってきています。

 

間もなくスギやヒノキの人工林になります。

 

人工林とはいえ、目線を広く持てば、そこにもいろいろな発見はあります。

 

陽が当たる斜面にはスミレが。

 

人工林のトンネルを抜けると、

いよいよ新緑の眩しい森です。

 

急な斜面を一歩一歩登っていくと

 

咲き残っていたカタクリが!

今年の春は、本当にゆっくりしています。

 

奈良倉山への最後の登り手前には

いくつもの標識が立っています。

 

落ち葉が深くなり、

トレイルはフカフカになってきました。

 

カフカの落ち葉のなかには、

スミレの集会所。みんな日光浴の楽しんでいます。

 

そうそう、今回はいろいろな花と出合えました。

春です。

街のソメイヨシノもよいですが、

山の野花もヒトのココロをウキウキさせてくれます。

 

この花はなんなのでしょう?

林道の真ん中に1輪だけ、すっくと伸びていました。

 

これはハシリドコロ。有毒だそう。

クリスマスローズが野花になったようだと話しました。

 

ムラサキケマン。これも有毒だそう。

 

これはミツバツチグリでしょうか?

調べてみましたが、似た花が多くて。。。

 

ミツバツツジ。まだ咲いているというのは、やっぱり遅い春です。

 

ミヤマキケマン。こちらも有毒。

 

他に山桜、そして後で紹介するニリンソウも咲いていました。

一番気に入ったのは、こちらのスミレ。

ただしなにスミレかは、ボクの能力を超えていて、わかりません。

 

さて、奈良倉山到着です。

標識の立つ場所はあっさりしていますが・・・

 

すぐ南の展望所に行くと、富士山がお出迎え!

 

ボクらの目には、こんなサイズ感で見えました!!

参加者のYさん曰く「少し痩せた!?」のコトバが忘れられません。

確かに、そういわれてみれば、と感じます。

 

しばし休憩。

G.W. でも、誰もいない山頂。

まだ先が長いので

ゆっくりとまで時間を掛けられませんでしたが、

それなりに景色を堪能してもらえました。

 

 

奈良倉山から松姫峠までは林道がメインです。

とはいえ、カラマツやブナの森をのんびり歩け、

それはそれでよいものです。

 

新緑は春の陽光を受けて透明です。

 

こんな可愛らしい緑も顔を出していました。

 

ランチとヨガは、

本当にフカフカで陽射しが心地よい、落ち葉の広場で!

 

今回、煮炊きに使ったのは

SOTOのレギュレーターストーブ ¥6000。

これは自宅で鍋料理などで利用しているカセットコンロの燃料と同じカセット・ボンベを使います。

安全上、または性能をきちんと発揮させるには同社オリジナルのカセット・ボンベを使用する必要がありますが、もし燃料切れ、忘れに気が付いたときでも、コンビニ、スーパー、薬局等で、カセット・ボンベを手に入れられる利点は、アウトド用のガス缶を燃料としたストーブとの大きな違いです。

また飛行機での移動を伴うハイキング時にも、ガス缶は荷物の預け入れ、手荷物ともにNGなので、現地で手に入れやすいこのカセット・ボンベのストーブは便利です。

 

また低温時にカセット・ボンベのストーブは火力が落ちやすいのが難点なのですが、

このレギュレーターストーブは寒さに強い仕様で、気温の低いことが多い山での使用でも十分な火力を維持してくれます。

 

さらにアウトドア用ガス缶を使ったストーブよりも、普段から使い慣れているカセット・コンロに近いので、ビギナーでも使いやすいことも利点です。

山用と限定せずに、お花見やキャンプ、野外でお茶したい時等々、

気軽に使うとよいと思います。

 

クッカー(鍋)は同じくSOTOのナビゲータークックシステム ¥7000です。

今回は4人分の湯沸かしだけだったので、大クッカー1.8ℓは持参せず、小クッカー1.3ℓとフタ、リフター(ハンドル)のみ使用しました。

フタには湯切りの穴が付いていて、まな板としても使えますし、アウトドア用ガス缶のストーブを利用時には安定させる台にもなります。

 

クッカーは質感のよさがピカイチです。

アウトドア用のクッカーって、手荒く使うものだからか、

質にこだわったものが少ない中、コレは調理をしていて、湯を沸かすだけでも

なんだか美味しくなりそうな気がしてきます。

 

さらに小クッカーにはコジーと呼ぶ、断熱、保温のための収納袋を装備しています。

 

調理後にこのケースにクッカーを入れれば素手でも持て、

フリーズドライ食品等を保温しながら調理することにも役立ちます。

カップの付いていない、リフィルタイプのカップラーメンを食べる時にも重宝します。

 

大小2つのクッカーとコジーをうまく使えば、2~3人分の山メシを温かいまま調理することもできます。そうした料理については、今後このブログで紹介していきます!

 

 

ランチの後は、シャバーサナという名目のお昼寝。

今回は、珍しく皆さん足取りが軽く時間に余裕があったので!

 

そして、山ヨガ。

 約25分が、あっという間でした。

太陽の光は、そのままエネルギーなのだと、カラダで、ココロで、感じられます。

 

太陽のエネルギーを吸収している仲間です。。

 

陽光はアーティストでもありました。

 

ニリンソウの群落。

まだ少し早いかなという状況でしたが、

陽光がよく当たる場所で、笑顔をほころばせていました。

 

ブナの森にはヤドリギ

今回も幸運をおすそ分けしてくれ、ありがとう。

 

このルートの目玉の大トチノキ

大きすぎて、写真に収まりきれません。

間違いなく、なにがかいます。

気配が違います。

 

ワザビ田のある沢は、新緑が見頃。

 

 

そしてゴールの小菅村

春爛漫!

 

お疲れ様でした!!

 

 

今回は贅沢な旅でした。

いろんな偶然という奇跡が織りなしてくれた時間と風景に

たくさんの美しいものを見つけられました。

また山で会いましょう!!

 

 

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2017年4月29~30日キャンプdeハイク@一の瀬高原キャンプ場~笠取山ハイク

GWのはじまり、4月29日、30日に開催した

ちょい山CLUB初のキャンプとハイクを行うイベント『キャンプdeハイク』。

場所は山梨県甲州市にある一の瀬高原キャンプ場をベースにしてテント1泊。

翌朝、笠取山登山口からハイクをスタートしました。

 

当初、奥多摩湖畔のキャンプ場にてデイキャンプの予定でしたが、

参加者が1名、その方が新たにテントを購入したこともあり、

キャンプ+ハイクを1泊2日に行うことに変更しました。

 

今回のように、人数、参加者の全員の希望によって、

またはグループでのオーダーに対応してカスタムして

ハイク、キャンプの企画も受付けておりますので、お問合せください!

 

さぁ、スタートです。

一の瀬高原キャンプ場は、GWでも空いていて、自然のパワーの濃いところです。

最近の至れり尽くせりキャンプ場と正反対、

トイレはボットン、シャワーやお風呂はなく、アクセスもガタガタな林道から行かなくてはならず、ビギナーにはちょっと敷居が高いです。

でもだからこそ、緑濃く、多摩川支流の美しい沢が場内を流れ、

日本の山間部の里山の美しさが際立っています。

 

キャンプの必需品、テント。

右が参加したNさんのNEWテント。

ビッグアグネス/フライクリークHV UL1EX。

総重量1040gの超軽量、しかし広々半自立型のテントです。

日本仕様となっていて、通常仕様のインナーテントのメッシュ部分が排され、

ナイロン生地のパネルとなっています。

雨、湿度の高い日本で、フライシートの内側が結露して

インナーテントのメッシュから水が滴り落ちることを防いでくれます。

寒がりな女性は、防寒にもなります。

 

軽さが自慢ですが、その分生地が薄いので、

破れ、破損の心配があり、フロアの下に

きちんとエマージェンシーシートを敷いて予防したのですが・・・

カットされた笹の茎が地面に残っていたことに気が付かず、

翌朝フロアに穴が・・・

 

ちなみに左のマウンテンハードウェア/ライトウェッジ2J

2人用テントで、重さは3キロ弱・・・15年近く、キャンプでのみ使用している

ボクのテントです。

一時、やや劣化を感じましたが、

頻繁に使うようになったら、軽いベタつきはなくなり、まだまだ元気です。

就寝時にフロア下にカットされた茎があることに気が付き、

その上に乗らないように寝る場所を変更。

生地が厚いこともあり、穴は開きませんでした。

 

そうした、細心さが必要なことを伝えなかったことも、

フライクリークに穴が開いてしまった要因かも・・・。

フライクリークに限らず、テントで寝る場合には、

常に細心の注意を払うことを、忘れずにいてください。

ほんの少しの注意で、大抵のトラブルは防げます。

 

 

キャンプの夜の楽しみは、焚き火です。

山のテント場ではできませんが、

キャンプ場泊でハイクすれば、夜も十分に楽しめます。

さらにココ、一の瀬高原キャンプ場は、直火OK!

焚き火台がなくても、焚き火のあたたかい火に当たれます。

今回は焚き火で煮炊きもしたかったので、

ボクらは焚き火台を使いました。

 

ちなみに標高1000m近くあり、

夜の気温は5度くらいで、焚き火がとっても気持ちよかったです。

 

こちらは夕飯。

ポトフとタラ、エリンギ、ワケギのバターソテー、

そして奥多摩・二俣尾にある
『noco』というパン屋&カフェのパンがとっても美味しく、ボクの簡単時短料理を引き立ててくれました。
秩父ワインも美味しく、奥多摩界隈でのキャンプの際の、定番になりそうな組み合わせです。

 

キャンプ場のブナやミズナラなどの木の上の方に見られる

丸い緑の塊は、ヤドリギという寄生植物です。

ヨーロッパでは幸運の象徴となっているようです。

春、新緑前の森で、なんともやさしさを感じられる風景です。

 

さぁ、キャンプの翌日は、ハイクのはじまりです。

標高1953mの笠取山を目指します。

 

この山は東京都の水源の森になっていて、トレイルは幅が広く、森はよく手入れされていて、歩くのが楽しくなります。

 

新緑前のカラマツの容姿が美しいです。

ちなみに一の瀬高原キャンプ場あたりも

今年は春の訪れが遅く、まだサクラが咲いていませんでした。

新緑は5月中旬以降頃になるのか?

 

 標高が上げると、ダケカンバやミズナラなどの広葉樹が増えてきます。

トレイル、広いです。

 

 

ランチはいつものリフィルタイプのカップラーメン。

湯沸かしに使用したのは、国内ストーブ・ブランドの雄、

SOTOのマイクロレギュレーターストーブ(73g)、アルミクッカーセットM(198g)、そしてフィールドホッパーというコンパクト・テーブル(395g)です。

マイクロレギュレーターストーブは低温下でも火力が弱まりにくく、

アルミクッカーセットMは大1ℓ、小0.5ℓの容量で、湯沸かしだけでなく、1人分の簡単な料理にも対応してくれます。ガス缶も250、110サイズのどちらか1つ、そしてマイクロレギュレーターストーブもクッカー内に収納できます。

フィールドホッパーは、写真のように落ち葉に埋もれた場所でも地面を焦がさずにストーブを使用する台としても活用できます。もちろん食事の際には、テーブルとして使用。水平が保てる場所なら、直置きよりも安心して食事ができます。

 

湯沸かしの速さなら熱効率のよいジェットボイルが勝りますが、軽さを重視するなら、このストーブとクッカーのセットを選ぶとよいです。蛇腹状に畳めるシートゥサミットのXカップも収納すれば、汁もの、ごはんやおかず、お茶を、同時にこのセットで頂けます。

ちなみにアミカスというエントリーモデルの81gのストーブとクッカーセットMがセットになった、アミカス クッカーコンボという商品もあり、¥5537とビギナーにはお手頃なセットもあります。

 

これはマイクロレギュレーターストーブ(¥6600)とクッカーセットM(¥2300)を組み合わせたもの。テーブルのフィールドホッパーは¥5000。

 

ランチの後はハイク、リスタート。

標高が1800mくらいになる、小さな谷に雪がまだ残っていました。

 

雪解けの水が入った谷で水を補給。

地図では水場に指定されていませんが、

上部に人工物がないので、飲んでも大丈夫。

心配な方は、携帯浄水器や煮沸して飲んでください。

 

本当にフカフカの苔の絨毯。

広葉樹の森ですが、所々にある針葉樹、モミなどの木のまわりに

深い苔の森が広がっていました。

この苔の森も、保水に大きな役割を果たしているんだと思います。

 

 

そして随所に現れる古木。

 

名前を付けられるような巨木ではないですが、

名もなき古木の佇まいは、ニンゲンにやさしさを伝えてくれます。

 

街ではあまりにも早く過ぎ去るジカンですが、

古木のまわりのジカンはゆっくり。

コレこそが本当のジカン。

ジカンは、やさしさに通じるものなのかもしれません。

 

笠取山山頂付近からの富士山。

春霞に包まれ、青い空に溶け込んだ姿。

ここからの富士には優美さがありました。

 

 

今回のハイクでは、ジカンを強く想いました。

東京の西の端、多摩川へとつながる源流部。

その一滴が冬を越え、春に流れ落ちる一瞬の連続が、

大きな流れとなってトーキョーを支えています。

一滴、一瞬を支えるのは、

多種多様、大小の自然の重なりでした。

そこにはニンゲンの手が入り、

活かし生かされている関係がありました。

すべての物事に理由があるのだとしたら、

ボクらがこの日、この場所を訪れた理由はなんなのでしょう?

山頂にたどり着くという目的の前後左右に、

ジカンが重層的に積み重なった自然がありました。

ニンゲンの巣ともいえる街から離れた場所で

今日、今、この時も、一滴、一瞬が連続している事実を想像してみれば、

それは目の前のボクのジカンにも通じていることに、気が付けました。

 

 

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