案内人のPONCHOです。
明日、ハセツネ30Kというトレイル・ランニングのレースを走ります。
ボクはハセツネ(秋開催の奥多摩全山71.5キロを巡るレース)を、これまでに7回どうにかこうにか完走していますが、いつ頃その存在を知ったのだろうか? と過去の雑誌を見直してみました。
すると1996年の第4回大会とわかりました。
当時編集者として修業していた
「アウトドア・イクイップメント」というアウトドア雑誌で、
トレイル・ランニング・シューズの小企画を担当。
読んでみると、トレイル・ランニングというジャンルがまだ確立されていなかったからか、アドベンチャーレースで履くシューズをトレイル・ランニング・シューズとして紹介していました。
企画の中では、アドベンチャーレースのレジェンドであり、今も第一人者の田中正人さんのシューズも取り上げていました。
この企画を担当して、
翌月、第4回のハセツネを取材。
とんでもない人たちがいるもんだと驚き、
しかし、ジブンもいつか走ってみたい!
と思ったことを覚えています。
ボクは、まだ20代半ばだったので、
その翌年にでも勢いで出てしまったらよかったのだけれど、
いつかが訪れたのはそれから10年後、
30代半ばになってからでした。
ハセツネの魅力は夜のトレイルでした。
前半こそ渋滞により周囲のランナーとの競う意識が強くありますが、
ちょうど半分あたり、三頭山を越えてからは
時々追いついたり、追いつかれたりするランナーは
旅先で出会った旅仲間のような親近感が強くなってきます。
それと、今、ジブンがなにを意識、選択、決断すべきか等
内省のジカンになってきます。
トレイル・ランニングというとスポーツ=競争が目立っていますが、
そういう側面とは真逆に、
旅以上に旅らしいジカンが、レースのなかに存在しています。
それは祭とか村という日本古来からのカルチャーと共通する部分もあります。
つまり参加する全員、サポートする全員で、このイベントを作っている共有意識です。
旅だって、ひとりではなく、恋人や友達と一緒に旅していれば、
一緒につくっている意識を持つことは大切です。
いやひとり旅でも、山小屋やゲストハウスやトイレル上や
キャンプ場や酒場、食堂、電車、バス、フェリーで、
すれ違うような短い時間のなかでも、
その場を共有する意識があれば、よい出会いが訪れます。
さて、昨年からはじまったエチゴカントリートレイルという
トレイル・ランニングのレースを先ほどよくよく調べてみると、
まさに旅を感じられるレースだと感じられました。
6月中旬、梅雨時ではありますが、晴れることを祈って、
明日のハセツネ30Kの次は、このレースに出てみようと思います。
レースを共につくるキモチを持って!
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